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短編2
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不幸中の幸い

以前に長男の出産時の話しをした者です。

今回は次男を妊娠~出産までの話しです。

次男を妊娠した時から、つわり 貧血 尿淡泊が酷く、仕事中に倒れた事があり早めに産休に入りました。

臨月に入り長男と実家に帰ってのんびりと毎日を過ごしていました。

そんなある日、私は朝コンビニに買い物に行き帰宅後すぐに急に意識を失い倒れてしまいました。そして次に意識が戻ると救急車の中でした。

何が起きたのか分からずパニックを起こしてしまいましたが母親が泣きそうな顔をしながら手をギュッと握ってくれていました。

意識が戻ると同時に尋常ではない頭痛と吐き気。死ぬかと思いました。

かかりつけの都立病院に搬送され、意識が朦朧とする中、産婦人科医やナース達が慌ただしくしていました。

いろんな検査をされ、倒れた原因はテンカンとゆう脳神経の異常による発作でした。

検査の結果お腹の赤ちゃんには異常はなく一安心でした。

私が倒れた時は、引きつけを起こした挙げ句しばらく呼吸も止まっていたらしいです。

そのまま出産まで入院になり、母子共に一番安全な道をとり帝王切開での出産に決まり、偶然にも手術当日の朝に破水をおこし手術になりました。無事に次男を出産し、退院しました。

そして後になりその時の話しを家族に教えてもらうと、私が倒れた時は土曜日の朝で平日は仕事や学校でいない家族がいた事。

買い物から帰宅してすぐだった事。

出先じゃなかった事。

階段や駅のホームじゃなかった事。

…まさに不幸中の幸いでした。

私が呼吸が止まっていた時、母親はなぜかこの時頭に祖母(私の亡くなった祖母)の事が浮かんだそうで、パニックだった母親は一瞬にして冷静さを取り戻し、適切な処置をできたそう。

それを母親の姉(私の叔母にあたる)に話した所、叔母は電話口だけでその時の状況が見えて、それは祖母が母親の後ろに立っていたそうで、私を見守っていてくれて、母親を落ち着かせてくれていた。叔母はもの凄い霊感が強く山に籠もったりお経を読んだりし、霊界や霊との変な交信ができる人なんです。

出産前に山にこもり私の安産祈願をしてくれました。けれど私は倒れてしまった事に叔母は自分の力不足だとショックを受けていましたが、叔母の師匠曰わくもし安産祈願がなかったら最悪の事態を迎えてたらしい。

叔母の力と天国にいる祖母や祖父の力で私は不幸中の幸いで無事に次男を出産できました。

ありがとうの言葉しか浮かばない。

怖い話投稿:ホラーテラー トキ娘さん  

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