僕は大学生で、普段は朝(だいたい7時)には大学に行くのですが、
その日は寝坊をして大分遅れてしまったんです。
もう面倒だから休むか…
と、僕は家で寝ることにしたのですが、
少しした後その日は数学のテストの訂正があることを思い出し
学校に行くことにしました。
しかしもう時間は13時を回っており、
その数学の授業にすら遅れてしまいました。
最悪や~
と嘆いていると、
友達が
「何だよお前、飯食ったあと大の方でもしてたのかよ!」
と言ってくるのです。
同じクラスの仲の良い奴なので悪ふざけだと思い、
「おお!自宅できちんと出してきましたよ」
とこちらもふざけてみました。
「んだよ!俺がおごってやった飯が悪いのかよ!」
「いやいやおごってもらってないし」
と、またふざけているかと思ったら
今度は友達は本気のようで、僕に飯をおごったし朝の授業も一緒に受けたというのです。
そんなはずはありません。
朝僕は学校にいなかったんですから…
ですが友達は朝は絶対に僕といたと言うのです。
なので、
「ドッペルゲンガーってやつじゃね?」
こんな話になったんです。
今まで僕が家にいたから学校にもう一人僕がいた、
なら今は家にいるのか…?
と
そんなことありえないだろうと思いました。
正直信じていなかったので、
ここで携帯から自宅に電話をかけ、さも家に誰かいるような演技をしようと考えたのです。
そして自宅に電話をかけました。
僕は一人暮らしなので家にはもちろん誰もおらず、
電話のコール音だけがなっていました。
なので演技で
「おい…お前誰だ!何してんだ!」
と怒鳴り、
みんなはビビってしまい、僕は笑いそうになっていたのですが、
「カチャ………………はい…………」
受話器を取る音と共に聞こえてきたのは
僕の声でした……
状況がわからないでいると、
突然受話器から「キーン…」と酷い耳鳴りのような音がして、
電話は切れました。
怖くなり、その日は友達の家に泊まり
次の日に自宅に帰ると、
どこにも異常はなかったのですが、
ただ受話器の外れた電話から「ツー…」という音が漏れていました。
あれは結局何だったのか今だにわかりません。
怖い話投稿:ホラーテラー 希買さん
作者怖話