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中編5
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怖いものは

初めましての方もそうでない方も

こんにちは。麗美と申します。

今日は本当に怖いものについて、

お話したいと思います。

実体験なので、皆さんにも起こりうる

と言うことを考えながら読んでください。

私は高校生の頃に、飲食店でアルバイトを

していました。夜間高校に通っていたので朝から夕方まで働いていたのですが、

私、結構人懐こいというか、誰にでも愛想振りまく性格で、お客さんにも好かれていて、「麗美ちゃんに会いにきたよー」なんて言ってもらったりしてそれなりに楽しく仕事してたんですけど、その中でも印象深い男の人がいたんです。毎週決まってその方は水曜日に来るんですが、

その人他のお客さんと違って、絶対に

話しかけてきたりしなかったんですよね。

まぁ、暗めのイメージの方だったし、

恥ずかしがり屋なのかなー?って感じで

あんま気にしてなかったんですけど、

その人、席についてから食事が来るまで

ずっと私を目で追うんです。笑

ちょっと変な方でした。

「まぁこれも仕事だし、なんかされてるわけ

でもないしーいっかw」って思ってました。

けど、私が1番気になるのは帰りの会計の時に絶対に私にキーホルダーをくれるんです。

「いいですよー。毎回申し訳ないですし、

これもタダじゃないんですよね?」って

やんわり断るんですが、その人の目が怖くて、結局貰っちゃうんですけど、

そのキーホルダーなんてゆうんですかねー

毛糸みたいな糸をぐるぐる巻いて作る

感じの手のひらサイズの人形で、

結構可愛いんですけど、毎週毎週

貰うと気持ち悪いとゆーか、そーゆーのってひとつふたつだから可愛いわけで、

気付くと店のロッカーの中には何十個も

入ってる状態でした。笑

この時点でやばい人だって思い始めてたんですが、仕事で来るお客さんだし、

そーゆー人に好かれてしまうのも有り得る事だしと半ば諦めていました。

それから暫くしてその人来なくなったんです。最初はまた来なかったなーって

思うくらいだったんですが、それが続くと

忘れちゃうんですよね。結構キャラ濃いん

ですけど、来ないと分かると気にすることも無くなって平和だなーって。笑

そこから半年は来なかったと思います。

世間がバレンタイン一色になった頃、

彼が現れました。でも前と違ったのは

腕を骨折して包帯を巻いていたことと

髪の毛を切ってサッパリしてた事ですかね。

「ずいぶんと来て下さらないから、

心配していたんですよ?お怪我大丈夫ですか?」と声を掛けると、

「これで、、いい、、、もう」と

意味分からなくて聞こえずらい事を言ってました。

食事を終えると、彼は私に紙袋を渡して会計を済ませ帰って行きました。

バイトの友達と「これなんやろー?

逆チョコってやつー?笑」とか言いながら

仕事終わり友達と一緒にその袋の、中身を

出してみました。

そこには、いつか毎回のごとく貰っていた

キーホルダーのデカいバージョン(頭だけで手をグーにしたくらいの大きさ)が一つと、カモミールのボディーローション、

あとチョコレートが入っていました。

チョコレート見て友達と絶句しました。

人型のチョコがふたつキスするような形で

固められていて、女の子のカタチの方には

私の名前がフルネームで入っていました。

もう一方には、皆さんの察しの通り

その人の名前であろうものが。

私、彼に名字教えてないんです。

下の名前は自分で呼んじゃうから知ってても可笑しくないですけど、私を名字で

呼ぶ人なんて仕事場にいないんです。

それで気持ち悪いと思って、チョコは捨てました。

キーホルダーも気持ち悪いなーって思ったんですけど、友達が可愛いってゆうから

あげました。

手元にはボディローション。でも、カモミールは私が1番好きな匂いだったので、

封もきちっとしてたし貰いました。

それから、また一ヶ月ほど彼が来なくなり、次に来た時、チョコの事も含め

もう止めてほしいと言うつもりでした。

そして、彼が現れました。

席に案内するときに気づきました。

彼からカモミールの匂いがすることに。

間違いなく私にくれた物と同じ匂いでした。

思わず、彼を睨み「もう、私になにかしてあげようなんて思わないでください。迷惑なので、今後一切受け取りません」って

言いました。彼は、終始私の顔をジッと見つめていました。とんだ奴に好かれてしまったものだ。この時どれだけ後悔したでしょう。

彼は「まだ、、れは気づいてないか」と

ボソっと言って食事もせず帰って行きました。

もう半泣きでバイトの友達に

話して上の人にも話して水曜日を休みに

してもらいました。

家に帰りボディローションも捨てました。

何十個もあるキーホルダーも店のゴミ箱に捨て、気分が和らいだ時にふと思い出しました。友達にあげたあの大きなキーホルダーも気味が悪いし、捨てさせてもらおうって、友達は「可愛いねんけどなー、なんか気持ち悪い気もしてきたし、捨てるか」って了承を得て捨てることにしました。

キーホルダーはカバンに付けていたため

所々毛糸が、ほどけていました。

すると、友達がいきなり

「これさー、作り方的には丸いボールみたいなんに毛糸巻きつけて作っていくらしいねんけどさー。中身なんなんやろな」

私「中身なんてなくない?逆に中になんかあっても嫌やわ。わろえんやつなるやん。」って言ったんですけど、

友達がハサミで周りの毛糸を切りはじめたんです。

気持ち悪いし、可哀想な気もして

私はケータイ触りながら見ないようにしてました。

「いや、いやぁ!!なんなんこれ!!!」

友達がキーホルダーを投げました。

私がその時にみたものは

キーホルダーの頭の部分の芯になる

球体の中からおびただしい程の

短い髪の毛と紙が一枚はいっていました。

「(私のフルネーム)が僕と結婚して、

ずっと一緒にいるように」とありました。

読みづらい文でごめんなさい。

皆さんも人からの貰い物には気をつけて、

中にはとっても、恐ろしい物を気づかずに

身につけている。なんて事があるかもしれません。

Concrete
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奥さん!
コメントありがとうございます。
髪の毛とか爪とか使うと効果も大きいみたいですしねー。
本当に怖すぎてさぶいぼが。。笑
結婚とかしてしまったらと思ったらーー。。
怖い。気をつけようって思いました。

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ほたてさん!コメントありがとうございます。

陰湿であればある程気づいた時の
ダメージが大きいんですよね。
小ちゃいキーホルダーの中にも
色々入ってたかもしんないですよね。笑
あーやだ。

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うぎゃぁぁぁ…。
そういうのが一番精神的にきますね。
本当に怖かったと思いますが、麗美さんがご無事で良かったです。

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