これは母が実際に体験した話です。
当時、母は車のスピード違反で免停中でした。
その為、自宅から勤務先まで自転車で通勤していました。
自宅から勤務先までの道のりは15分ほど。
大通りに面して走っていくだけなので治安は安全なのですが一ヵ所だけ墓地に繋がるトンネルがあり、人通りも少ないので気味が悪いと思っていたそうです。
その日も暗くならないうちに帰ろうと帰り道を急いでいました。
いつものようにトンネルを通り過ぎようとした時、後ろから3歳くらいの女の子が走ってくるのが分かったそうです。
母の自転車のすぐ後ろまで近付いてきた時に、振り返ってはいないのでよく見てはないが赤い長靴だけは見えたそうです。『こんな夕方に小さな女の子が一人なんて?…あっ…きっと後ろからお母さんが来てるんだわ』と思いながら自転車を止めることなく走らせ100メートルくらい走ったところで、ふと…さっきの子供が気になり振り返ったそうです。
が、子供の姿はなかったそうです。
トンネルからは一本道で右は大通り左は山で曲がる道も建物もありません。あの子供は何だったのか今でも分からないと母は言います。
考えてみたら墓地から女の子一人で走ってくるなんて不思議ですよね。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話