1年ぐらい前の話です。
私は高校生で、ある高校の普通科に通っていました。
その高校は地元でも有名な自殺校で、毎年毎年2人くらいは自殺者がでていました。
ある日のこと、「また自殺者がでた」と生徒の間で噂が流れたんです。
それは確かな情報で、自殺したのは友達の女の子でした。
「なんだ、またか」
多分みんなは、それくらいにしか思ってなかったと思います。
・・・それから、3ヶ月後くらいに、また自殺者がでたんです。
信じてもらえないかも知れませんが、本当なんですよ。
そして、今度自殺した子は、3ヵ月前に死んだ子をいじめていた子だったんです。
「T(3ヵ月前に死んだ子が、N(今回自殺した子)を殺したんじゃない?」
私たちは、こんな噂話をして、笑っていました。
その日の放課後、部活が終わり家に帰る途中。
いつも通る線路に差し掛かった時のことです。
(確かここって、Tが自殺した場所だよね)
いつもは思わないことを、この時はふと思いました。
「・・・本当に、TがNを殺したんだったりして」
独り言でそう言いながら、線路を渡り終えたその時。
後ろから、聞き覚えのある声が。
「どうしてわかったの?」
それは確かに、Tの声でした。
・・・私はなぜ、この自殺がニュースにならないのか、それが不思議でなりません。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話