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短編2
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ある所で団地に住む兄妹が、道路の上で遊んでいました。

二人とも楽しく遊んでいたところ、兄の方がある事にきずきました。

兄『なあ、さっきから地面の下でカリカリって音が聞こえない?』

妹『えーと、うーんと、あっ!ホントだ!』

兄『何の音だろ。』

妹『人が工事してるんだよ。』

兄『いや、もしかしたら、人が閉じ込められてるのかも!』

兄はそう言って地面に耳をあてて、

『おーい、君はこの下に閉じ込められているの?』

と、呼びかけてみました。

すると、一瞬音がやみ、今度はそれに答えているように激しくカリカリいいだしました。

兄『やっぱり誰かいるよ』

兄は下に誰かいるのを確認して、

兄『じゃあ今から僕の質問に答えてよ、イエスだったら音を一回、ノーだったら音を二回だよ!』

カリ(イエス)

兄『じゃあ、君は生まれた時からここにいるの?』

カリ

兄『じゃあ、君はずっと前からここを掘ってるの?』

カリ

兄『じゃあ、君は人の言葉が話せるの?』

カリ

兄『じゃあ、君は人間?』

カリカリ(ノー)

兄『じゃあ、君はいつからここにいるの?日数を言ってみて?』

カリカリカリカリカリカリカリ・・・・・・・・

兄『・・・っ、じゃあ、ここにいる年数を言ってみて?』

カリカリカリカリカリカリカリ・・・・・・・・

妹は急に気味が悪くなって、

妹『もういいよ兄ちゃん、やめよう・・・』

兄『だめだよ、閉じ込められてるんだから可愛そうだよ。』

兄『じゃあ、君には仲間がいるの?』

カリ

兄『じゃあ、何人いるの?』

カリカリカリカリカリカリカリ・・・・・・・・

兄『君、ここから出たい?』

カリ!

兄『じゃあ僕について来て。』

カリ!

そう言って兄は地面の中に聞こえるように大きな足音をたてて、花壇のある方へ走っていった。

すると、

兄妹の母『もう家に入りなさい。』

兄『はーい、ちぇっ、しょうがないな・・・』

兄妹は家の中に帰って行きました。

次の朝

団地の人『ちょっとこれ見て!』

そこには荒らされた花壇の姿

そして、そこには大きな大きな足跡がくっきりと、外へ外へ続いていた。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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