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短編2
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リン…

これは僕は小学六年生の時に体験したお話です。

その日は確か文化祭の翌日。僕は友人数名と放課後残って遊んでいた。

しかし数名の内僕と一人の友人を残して皆帰宅してしまった。

僕はその友人に「皆もう帰っちゃったしウチ等も帰えろっか?…日も沈みそうだしさ」と言って帰る事にした。

僕と友人は教室を出て廊下に出た。廊下は教室よりも薄暗く明かりが付いていなった。少し開いた窓からは秋の涼しいような冷たいそよ風が吹いていた。

僕と友人は廊下を進んだ。距離はそんなに長くはない。しかし薄暗い所為かいつもより長く感じた。

「何か怖いね…夕方の学校って…?!」

その時僕は背筋が凍るようなイメージが頭の中に一瞬だけ浮かんだ。

僕等の周りに何かがいる…?

僕は無言で友人の腕を引っ張り立ち止まる。その恐怖で体が硬直して動けない。

「…ねぇどうしたのよ?早く帰ろう…?!」

リン…

「……何の、音?」

「鈴…小さな鈴の音……」

「私達以外にまだ誰か残ってたんだね…ビックリしたぁ~…どうしたの顔色悪いよ…?」

「っ…急いで帰ろうっ!!」

僕は友人の腕を引っ張りその場を後にした。

後日、先生にその日僕等の他に誰か残っていたかと尋ねると、「あの日は校門前で立っていてお前ら以外皆帰ってたぞ」と。勿論僕等が帰った後には誰も門を出た者はいなかったそうです。

ではあの小さな鈴の音は…。何だったのでしょうか…?

そう言えば、あの鈴の音って…杓丈の鈴の音に似ていたような…。

+お粗末さまでした~。一部脚色しましたがほぼ実話です。でわ。+

怖い話投稿:ホラーテラー 閃さん  

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