高校の時に見た雑誌の話。
オシャレ専門誌みたいなやつで、その号では男のコスメティック特集を掲載していた。
肌荒れ対策についてのページで、顔の油分量を計るみたいなことをやっていたのだが、今考えるとあり得ない内容だったわ。
写真でも分かるくらい油分でテカテカに光った読者モデルの男の子の顔から、特殊な油取り紙を使って油を吸い取る(紙は4センチ四方で5枚くらい使用)。
それをプレスして油だけ採取。更に鼻を指でつまんでニュルニュルと虫のように出てきた角栓も採取。
それらをまとめフライパンに投入して火を付ける。
ここでカワイイ女の子が登場して、笑顔で温まったフライパンに卵を落とす…。
次のページではカリカリの目玉焼きが完成していた。
皿に盛ったそれをカメラ目線の笑顔の女の子が手に持ち
「見て見て〜! 顔の油だけでできちゃった!」
というフキダシ。
これだけでも胸クソ悪い内容だったが、最後の一文は今思い出して吐き気がしたわ。
「出来上がった目玉焼きは油の持ち主である○○君が美味しく頂きました(はぁと」
この雑誌は5年ほど前に廃刊になったけど。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話