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短編1
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用があって出掛けなければならないのに、起きた瞬間から気怠い。まるで誰かを背負っているようだ。

火の元確認をして家を出た途端、ヒールが折れてしまった。それ一足しか無かったので、カジュアルな格好に着替え直しスニーカーを履いた。

すると今度は100メートルぐらい進むと靴紐が弛む。戻って別の靴に履き替える時間もないので、面倒だがその度結び直しながら進んだ。

待ち合わせの店が遠くに見える。ギリギリセーフだと小走りしていると、女性がこちらへ疾走してきた。よく見たら今住んでいるアパートの隣の住人だった。

普段、挨拶もろくに交わさない彼女が突然私の肩に手を掛け揺さぶり…『どうして気がつかないんだ?!ああ?!いい加減にしろ!危険が迫ってるんだぞっ!』と大迫力で怒鳴った。

………と、次の瞬間、物凄い音が響く。二つ先の信号(待ち合わせの店の交差点)で、車と車が正面衝突。順調に向かえていたらちょうど、あの地点くらいを歩いていたかもしれない。

驚いていると『三日前くらいから枕元に立ったり夢にでたりもしたんだが、おまえは鈍感過ぎる、溜めていた力を使い過ぎてしまった……でも心配いらない…』姿は隣人の女性、けれど、語る声は数年前に他界した祖父のものだった。

ありがとう。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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なんか妙に惹かれる話ですね

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