短編1
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縁の下

戦後しばらくたった頃、山梨県のある農村での話。

村で一番の旧家の跡取り息子が突然失踪した。

山狩りをしても池を浚っても見つからない。

金か女のトラブルか

と思い、人を雇って調べさせたがまったく手掛かりがない。

ひと月もたった頃

夜中に屋敷の床下から叫び声がする。

家の者が庭に出て見ると、失踪した息子が

縁の下から転がり出てきた。

錯乱した状態で「女房が、子供が」と叫びながら

床下を指さす。

懐中電灯を当ててみるとそこには狐の親子が、

親狐は牙を剥いてこちらを威嚇すると、子狐たちをつれて逃げ去った。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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