※全文を読むとやばいとかいうやつ。詳細は知らん。話として「コーヒー」っていうタイトルが付いてた。
そのまんま写したから、行がずれてたりとかも元の文章のままにしてある。ただし、これはまだ全文じゃないからもし気になる人がおったら続き探してみる。
不気味だったから投稿してみたけどまぁいらんかったら削除でもかまわんので。
数年前、雪村という看護婦が自殺した。
色白小柄で小動物みたいな子だった。
純真無垢でちょっと天然、同性の私から 見ても本当にかわいい子だった。
子供の頃から看護婦になるのが夢で、そ れを実現させるまで遊びにも恋愛にも興 味を示さなかった。
看護婦になってからも自分の理想と現実 の狭間で揺れながら、ひたすら仕事に打 ち込んでいた。
純粋で真っすぐで、みんなが守ってあげ たくなるような…
そんな子。
私は彼女がいとおしくてたまらなかった 。
繋ぎ止めておきたい
食べてしまってもいいわ
本当に本当にかわいかった
家が隣近所だった私と彼女は、いつも一 緒に過ごしていた。
妹のように私に懐いて、私を親友だと言 ってくれていた。
だけど、私は違うの。
子供の頃から、私は彼女との違いを突き 付けられてきた。
彼女は私にないものを最初から全て手に している。
何を望んでも、何を求めても、彼女は容 易く手にできる。
私は?
彼女になくて私にあるもの
彼女が手に出来ず私が手に出来るもの
そんなものはない。
誇れる部分など一つもありはしない。
なぜ?なぜ?なぜ?
どうしてこうも違う
何が足りない
何がいけない
わからない わからない
眩しくて見つめていられない
私が苦しみ続けてきたことなど、彼女は 知りはしない。
私はこんなに愛しているのに
どうしてそんな遠くにいるの
もっと傍で触れていたいの
もっと傍で眺めていたいの
どうしたらいいのかしら
簡単だったわ。
私が這い上がれないのなら、彼女が下り てきてくれたらいい。
私が立っている場所に。
そうしたら、私と彼女は対等になれる。
そうしたら、私と彼女は愛し合える。
だから、ボロボロにしてもらった。
彼女に好意を抱いている男はいつでも多 くいたが、性的なものでしかない連中も 多かった。
そういう男達の中に酔い潰れた彼女を放 ってあげた。
普段はお酒を飲まない彼女も、私と二人 だけでなら飲む。
事は容易だった。
彼女は汚されたのだ。
意識もはっきりとしないまま、何度も何 度も。
看護婦という夢に一生懸命だった彼女は 、それまで誰とも恋愛関係にはならなか った。
そのかわいい顔を、
その綺麗な体を、
その真っさらな心を、
どんな風に?
恐ろしかった?悔しかった?
でも安心して
私が癒してあげる
私が愛してあげる
その傷を
その痛みを
それはとても幸せな夜だった。
翌日から彼女と連絡が取れなくなった。
家にも勤務先の病院にもいない。
早く癒してあげたいのに
早く愛してあげたいのに
やっと対等になれたのに
彼女が実家で自殺したと知ったのは、ず いぶん経ってからだった。
葬儀には出なかった。
コーヒーをこぼしてしまったから
それからどれくらい時間が流れていった か
しばらくして、ふと気付いた。
日常の中に、人込みの中に、視界の中に 、何かが紛れている。
目を凝らして、それが分かった。
それは マネキン
行き交う人々に紛れて、マネキンが私を 見つめている。
ナース服にキャップ、胸元には雪村とか かれた名札。
色白小柄で、けれどマネキンとハッキリ 分かる無機質な顔。
泣いているような表情にも見えた。
看護婦姿、雪村と書かれた名札、これら がなければ彼女を連想しなかっただろう 。
顔がまるで違う。
彼女とは似ても似つかない。
私を見つめている
私を見つめている
私を見つめている
あなたは〇〇ちゃんですか?
はい
あなたは〇〇を知っていますか?
はい
あなたは〇〇のお友達ですか?
はい
あなたは今、健康ですか?
はい
最近コーヒーを飲まれましたか?
いいえ
※このアンケートみたいな部分は最初の〇〇ちゃんが話の中の「私」で、後の〇〇が雪村?とかいう女を指してる。この部分はほんまは全文の最後らしいわ。
今んとこ知ってるのはこれくらい。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話