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短編1
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現実と夢

私の隣近所の鈴木さん宅のおばあちゃんはいつも毎朝のように自分宅を囲むように塩を巻いています。

母の話では「災いよけ」だそうです。

まあお葬式から帰還したら家に入る前に塩をかけますよね?あんな感じの意味です。

私も成人した年ですが現在もその塩まきは続いています。

毎朝見る光景なので別になんとも思わずに見て終わりです。

しかし先日、不思議な夢を見ました。

私は遠くから鈴木さん宅を見てるだけの存在でしたが、おばあちゃんが毎朝塩をまくルートを白い着物を着た男の人たちが鈴木さん宅をぐるぐる回っているんです。

白い着物は、すぐに頭の中で死に装束を思い起こさせました。

一定時間たつと男達は奥の道へと入り行ってしまいました。

すると今度は、長い黒髪の黒い喪服姿の女がかなづちを持ってまた同ルートを回っていました。

まるで、男達も女も鈴木さん宅に入ろうとしているようでした。

女を見てすぐに目を覚ましてしまいましたが、何故、鈴木さん宅に入ろうとしていたのか理由は分かりません。

現実世界で塩をまくのもまんざらではないと思いました。

我が家についてですが、ウチはお稲荷さんがあって念のため家のお祓いをしていただいてます。

現実と夢との意味がどことなく一致した体験でした。

怖い話投稿:ホラーテラー Lさん  

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