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短編2
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娘、息子たちへ

私が高校4年(定時制高校)の時でした。

母の実家の祖母は、この昨年から厄年だったのか腕を骨折したり完治してもひと月もたたない内に再び足の具合いも悪くしてしまい、体に支障をきたすばかりでした。

数ヶ月した頃、肺と喉の器官を悪くしてしまい、ついには入院、器官が不自由なためしゃべる事さえ困難で「んー。」くらいしか言葉を発せませんでした。

入院している事をしり当然のお見舞い。後日からは親が連れて行ってくれるない限り祖母に会うことはありませんでした。

再び数ヶ月した頃、22:00を回った頃に丁度母の、末弟が私宅に来ていました。私は自室にいたためその場に居合わせなかったのですが、話が二人ではずんでいた時、夜中に風もない日に玄関の戸がガタガタンっ!!何回かけたたましく鳴ったかと思えばすぐにぴたりと鳴り止んだそうです。

その時は二人気にもせずに時が過ぎました。

そして翌日の朝7:00。玄関の電話のベルが鳴り響きました。

私は仕事へ。

急でした。お昼に帰ると母は仕事を休んでいました。電話の内容を聞いてみると祖母の容態が思わしくないため親戚や家族の人は病院に来たほうがいいとの事だったそうです。

母が病院に行き、兄弟たちもそろっていたそうです。母が着いて10分くらい経過したころ、祖母は息を引き取ったそうです。

母の妹さんは何もしゃべれず言い残せず悔いがあったろうと切なげにつぶやいていました。

お葬式から数年後、母は祖母が息を引き取る前日の夜に、玄関の戸がけたたましく鳴ったのは、祖母が母と末弟に会いに来たんだと静かに話してくれました。

あまり祖母としゃべれずの自分でしたが、幼い頃母方の実家に行く度に、祖母はよくオニギリを作ってくれたものです。時折、食べたいな、と思う日が今でもあります。

怖い話投稿:ホラーテラー Lさん  

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