wallpaper:57
music:2
※これは、私が20歳で上京してきて初めて住んだアパートで、本当に起こった話。
nextpage
その日は仕事が長引き、時計を見ると、11時を回っていた。
会社から自宅までは約1時間。
「家に着く頃にはもう明日かぁ」などと心の中で文句を言いながら、疲れていた事もあり、自然と早足になりながら帰路を急いだ。
nextpage
満員電車+コンビニに寄ったので結局家に着いたのは0時30分頃だった。
玄関を開け、溜まっている食器には目もくれず、キッチンを通りすぎ、ベッドへ直行。
そのまま倒れ混み、少し休もうと目を閉じてしまい、そのまま眠りについてしまった..
nextpage
しばらくすると、外から「カン、カン、カン、カン」と階段を登る音がして目を覚ました。
こんな遅い時間に誰だろうと少し不審に思ったが隣に住んでいる大学生が帰ってきたのかなと思っていた。
nextpage
だがおかしい...
いつまで経っても階段を登る音が消えないのだ。
一定のリズムで「カン、カン、カン、カン.............」
階段の段差はそこまで多くないし、明らかにおかしいと思い、正直怖かったのだが好奇心の方が勝り、様子を見に行って見ようと、玄関の扉を開け、外に出てみると音が聞こえなくなってしまった。
「なんだ、寝ぼけたのかな」と独り言を言いながら部屋に戻ってしばらくすると、また「カン、カン、カン、カン」と階段の方から音が聞こえてきた。
nextpage
しかし今度はすぐに階段を登る音は消え、「ズルッ、ズルッ」と足を引きずるような音が聞こえてきた。徐々に音が近づいてくる...
nextpage
さすがに怖くなった私はもう寝てしまおうと布団にくるまったのだが、ふと玄関の鍵を掛け忘れたことに気付いた。
慌てて鍵を掛けに行こうとしたその時、自分の部屋の前で足を引きずる音が止まった。
このままだと何かわからないが得体の知れないモノが入ってきてしまう、直感でそう感じたのだが、恐怖で体が動かず、金縛りのような状態に陥ってしまった。
ドアノブが回り、扉が少しずつ開いていく...
nextpage
shake
wallpaper:79
この世のモノとは思えない目がそこにはあった...
怒っているのか、悲しいのか、笑っているのか。
私には分からなかったが何かを訴えようとしていたのは間違いないと思います...
nextpage
私が覚えているのはここまでです。
目を見た瞬間、意識が無くなり目が覚めると朝になっていました。
アレがなんだったのか、今でもわかりません。
皆さん、戸締まりだけはしっかりしてくださいね。
作者Kent Nagasawa
初めての投稿なので誤字脱字等や文章の構成が悪く、読みづらいかもしれませんが少しでも興味を持って下さったら嬉しいです。