知ってる人は何の話かピンと来ると思う。
その女の子は体が弱く、学校へは通っていないようだった。
ある日、女の子は亡くなってしまった。
葬儀の時、女の子の部屋で父親がある物を見つけた。
一台のビデオカメラ。
父親は悲しみに暮れながら、観てみることにした。
女の子は棚にカメラを置き人形遊びをしている。
そこへ食事を持ってきた母親が、部屋のドアをノックした。
女の子はカメラを止める事なく、急いでベッドに戻った。
「どうぞ」と言うと、母親が入ってきて一旦食事の載ったトレーを(カメラの置いてある)棚に置いた。
その棚には他に沢山おもちゃが置いてあるので、母親はカメラの存在に気付いていないようだ。
「調子はどう?」と母親は聞きながら、女の子に見えないようにそっと何かを取り出し、入れた。
入れ物には「洗剤」の文字が。
その光景がカメラにはしっかり写っていた。
それを見た父親と、葬儀に出席していた親戚達は唖然とした。
そして父親は母親に、
「お前が殺したんだ」と言い放った。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿匿匿さん
作者怖話