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中編3
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私にとって…

私の大好きなおじいちゃんの話しです。

私が産まれた時には、実のおじいちゃん は既に他界していました。

けれど、私が小さな頃から仲良くしてくれた近所のおじいちゃんが居ました。

いつも決まった場所に座りビールを飲む。おじいちゃんが来ると私は膝に乗り甘えたり、大好きなうどんを一緒に食べに行ったり、畑仕事を手伝ったりと仲良しでした。

16歳になり私に初めて彼氏が出来ると

「良く考えて子供は作りなさい。」

と、実の親より私を心配をしてくれました。

いつの頃からでしょうか…おじいちゃんが歳を重ね、足が痛むようで足どりが悪くなって来ていました。

じぃちゃん…小さくなったなぁ…

と、とても心配でした。けれど、おじいちゃんは

「あんたの結婚式までには絶対死なれんからのぅ!!」

と、毎回 笑って答えてくれました。

私が18歳になり、一人暮らしを始め、おじいちゃんと会える機会が極端に少なくなりました。

けど、実家に帰ると真っ先におじいちゃんに会いに行き

「じぃちゃん!!!」

と、抱き着いていました。

そして悲劇は起きました…

19歳のバイト休憩の時、携帯を見ると着信履歴が…

「あっ母さんやけど、じぃちゃん昨晩、交通事故にあってなぁ…母さんの病院に運ばれて来たんよ!意識なくてなぁ植物状態になるけど何日生きれるかわからんのよ!!」

私は放心状態で数分後にやっと状況が理解でき、

「何でなんよ!!!!!!」

と、ただただ泣くばかりでした…

泣いてくしゃくしゃになった顔を洗い、その後のバイトは無理矢理作った精一杯の笑顔で接客したのを覚えています。

数日後おじいちゃんは他界しました。

次の日、母から電話があり

「じいちゃんなぁ。今朝なぁ、いつもの場所に笑顔で座ってたよ。お~い!って手振ってさぁ…じいちゃんの親戚の人もじいちゃんが来た言うててなぁ…多分、一瞬の出来事で自分が死んだの分かってないんやろうね…」

それから何日か経ったある日、私は夢を見ました。

おじいちゃんと一緒に耕して来た畑に私が一人…

先の方を見ると、おじいちゃんが歩いています

私はビックリして叫びます

「じいちゃん!!!!」

けれど、声がかすれて声になりません。

私が悲しんでいると、いつの間にか隣におじいちゃんが居ました。

「なぁ、〇〇。じいちゃんは死んだんか?」

私は涙が溢れました。

私の声はスムーズに出ました

「うん。じぃちゃんは死んだんよ。」

それを聞いたおじいちゃんは

「そうか…分かった」

と、言い消えました。

悲しみから乗り越え私も20歳になり就職活動で悩んでいた時、夢の中でおじいちゃんが

「じいちゃんはなぁ、いつも○○の見方ぢゃ!!」

と、笑顔で言いに来てくれました。

就職も決まり、彼氏とも順調に進み結婚もあと数年でするでしょう。

おじいちゃんの写真を片手に結婚式を上げたいと思っています。

じいちゃんへ。

じいちゃん。

私にとってじいちゃんは私の本当のじいちゃんだったよ!!幸せになるからね!!大好きだよ!!

長文ありがとうございました。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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