「ありがとうございます」
男性の声がした
僕は道化師の方を見た
道化師がスッと二人に別れた
半分くらい
小学生くらいの大きさになった道化師と
もう一人は映像で見た良一さんだった
「どういうことですか」
僕は聞いてみた
良一さんが答えてくれた
「私は戦地のガダルカナル島で死んだのですが、雪子と母の事が心配で二人の様子を見ていたんです」 「そしてお互いすれ違い酷い最期を迎えて悪霊になった二人を見てきました」
「何十年もの間はいづり続ける二人を」
良一さんは道化師の方を見て言った
「そしてこの子が現れて、この子の力を借りて、あなたの身体を借りる事にしたんです」「どうしても二人を天国へ送りたかったのです」
「でもなんで僕なんですか?」
僕の問いに今度は道化師が答えた
「だって、お兄ちゃん自分で気付いてないだけで、すごい霊媒体質だよ。入れ物が大きいから、たぶん死なないと思ったんだよ。霊力ないけど」
「なんだぁ僕はバケツかよ」
「良一さんも成仏されるんですよね」
良一さんはちょっと悲しそうな顔した
「二人と一緒のところへは行けませんけど」
そして深々とお辞儀して地面に吸い込まれるように消えた
僕は道化師に聞いてみた
「最後に見たのは良一さんの見た映像だね」「そうよ、わたしの鎌を通して流れたみたいね」
「キミも成仏するんだね」
ケラケラケラ
「わたしは幽霊とかじゃないから」
「面白かったよ!お兄ちゃん」
「じゃあまたね、バイバイ」
道化師はピョンと跳ねて消えた
僕はフラフラしながら外へ出た
夜が明けはじめていた
大きく深呼吸して
叫んだ
「じゃあまたねってどういう意味~!」
長々と乱文失礼しました。文才のない僕が投稿するのは無謀でしたm(__)m
終わりまでは書きたかったので(^_^A
読んでくださいました方々、本当にありがとうございましたm(__)m
怖い話投稿:ホラーテラー 守り人さん
作者怖話