いつも楽しく?拝読させて頂いております。
お礼と言ってはなんですが地元の怨霊話を一つ…
私の地元は某お笑い系の方が知事されている九州の片田舎…
そこのさらに田舎の海岸に八大龍王水神乃塚、通称『塚さん』というものがあります。
名前の通り供養塔のような物です…中には「マサゴ石」という石にびっしりとお経が墨字で書かれた物が入っています。
所謂『呪物』です。
この呪物をつくったのはその当時(江戸期との事)この地域におられたお坊様…つくった理由は地域の網元同士の対立です。
お坊様はなんらかの理由で片方に味方し、相手方の網に魚が入らない様、件の石を使い呪法を修しました。
すると相手方の網には魚が入らず代わりに『泡のような怪物』が入るようになったそうです…
この一連の騒動で網元同士がどうなったかは伝わっておりません…がお坊様の末路は伝わっております。
霊験凄まじいお坊様は地域住民に恐れ敬われその生涯を閉じられたそうです。
しかし、お坊様の死後にこの地域一帯で災害や不可解な出来事が頻繁に起こるようになりました。
困り果てた地域の人々はある一人のゲキに相談したそうです。…ゲキ(字を忘れた汗)とは巫女の男性バージョンの事です。
ゲキ曰わく、お坊様が呪物によって海を汚した為、水神が怒り祟ったのでお坊様は成仏出来ず怨霊となって地域に仇を為していると…
そうこうしているうちにこのゲキにお坊様の怨霊が憑依し、数々の問答があったそうだ。
お坊様の怨霊は帰り際に件の石を全て海から引き上げ供養する事を依頼し、また村人の一人を呼び茶碗に水を持って来させ「ワシが生前、お前に使いさせてそのままになっている金を返せ」と言い茶碗をバリバリ食べたそうだ…
これが通称『塚さん』の由来です。長文乱筆をご容赦願います。
怖い話投稿:ホラーテラー マァくんさん
作者怖話