私がホストをしていた時に実際に
体験した出来事です…。
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実在する人物の為、名前はアルファベットで
伏せさて頂きます。
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私は某ホストクラブでアルバイトをしていたのですが
ある日、新人のKが入店しました。
最初の頃のKは接客が分からずにアタフタしていましたが
Kは地元がとても田舎で都会でホストをする事にずっと憧れていたらしく
やる気に満ち溢れていたのですぐに成長して接客を覚えていった。
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仕事を覚えて余裕が出来て来ると営業メールを終わらせて
Kと特に仲が良かったGと一緒に営業前に飲みに行ったり
店に設置してあるダーツで遊んだり毎日充実していた。
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だがある日オーナーがたまたま店を見に来ている時に
前日飲み過ぎたせいでKが遅刻(ホストは遅刻厳禁で罰金1万等のペナルティーが課せられる店があったりします)をしてしまい
オーナーに「今回は大目にみるけどうちはやる気ない奴は要らないから気を付けてね」と言われたらしい…。
最近Kが新規の客を掴めない焦りとオーナーに言われた一言でとても落ち込んだ様子だった。
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それから数日経ってまたしても運悪くオーナーが店に来ている時に遅刻をしてしまい
オーナーに「明日からもう来なくていいよ」と言われKは泣きながら店を出て行ってしまった…。
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私とGは接客中だったのでKの後を追う事が出来なかった…。
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それから2日後…
私が出勤したらGが泣いていたので理由を聞いてみると
Gが「昨日Kが死んだ…」と言って号泣していた。
後日Kの葬式にGと参列しました。
その際に、私の高校の同級生のHが居たので声をかけると
Hが「俺Kが死ぬ時に一緒に居たんだよ…。」
と言った。
私がなぜKは死んだのか聞くとHは泣きながら…
クビになった後にKは地元に帰りそれを知ったHが慰める為に居酒屋へ誘って飲みに行ったらしい。
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ヤケ酒をしたKはべろべろで店を出ると帰り道の道路に
「冷たくて気持ちいい~!!」
と言って大の字に寝転がった。
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Hが車来たら危ないと言ったが
「田舎だしこんな時間に車なんて通らないから大丈夫!」
と寝てしまった。
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寝たKの足を引っ張って歩道に引きずっていると大型のダンプが高速でやってきてKを轢いた。
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一瞬の出来事でHはKの両足を持ったまま
放心状態だったが我に返ってKを確認すると
道路の真ん中にKの上半身が血塗れで横たわっていた。
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ダンプの運転手が救急車を呼んだがKは上半身と下半身が千切れており即死だったとHは答えた。
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その日から店では心霊現象が起きる様になった。
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まずKが遅刻して出勤した時刻になると
エレベーターが無人のまま上がって来るようになり
最初はイタズラか違う階の客が階を押し間違え
と思っていたが
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毎日のように無人で上がってくるのでおかしいと思い
その時間に私とGでエレベーターの1階に降りて入口で待機していると誰もエレベーターに乗っていないのに1階から私達の店に上がっていった。
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店はエレベーターが開いたら即店内という内装で
エレベーターが上がるとすぐ分かるようになっている。
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他にも従業員待機室に居ると
まだ誰も客が入っていないのに客席から
革靴のカツンカツンと足音や
ライターの火を付ける音が聞こえたり
誰もダーツをしておらず電源も入っていないのに
ダーツの機械が急に点数を発音したり
数々の心霊現象が起こりはじめた。
余りに心霊現象が酷いのでオーナーと
店をお祓いして貰おうかと話した日に事件は起きた…。
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営業中にいきなりカウンターから
「キャーー!!」「うわぁあああ!!」
と客と従業員の悲鳴が聞こえたので見に行くと
スーツ姿の革靴を履いた下半身だけが
エレベーターの前から客席に歩いてスゥーと
消えていきました。
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その後、間髪入れずに次は従業員待機室から
大きい叫び声が聞こえ見に行くと…。
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Gが何かに取り憑かれたように…
「向かいのビルからKが俺を見ている!!」
「俺のせいでKが死んだんだ!!」
と凄い形相で叫びながら大窓からに飛び出そうとしているGの片足を従業員5人で引っ張って止めていた。
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Gは片足で立っているにも関わらず微動だにせず
まるであちらのビルに居るというKに引っ張られている
様子だった。
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やっと室内にGを引きずり入れたあとに
何故KはGのせいで死んだのか聞いてみると…
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Kが2回目に遅刻した日の前日に
キャバクラに営業行きたいけど
オープン時間がうちの店と被っているので
どうすれば良いかGに相談してきたので
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「多分オーナー来ないし遅刻してもバレないから良いんじゃない?」
と答えたらしい。
それが原因で遅刻してクビになって死んだからと泣きながら答えた…。
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そしてそのキャバクラがあるビルが先程Kが見ていた向かいビルだったらしいです…。
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Kは寂しさでGをあの世に連れて行こうとしたのか…
それとも怨みで道連れにしようとしたのか……。
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最後まで読んで頂き誠にありがとうございました!!
上記の出来事は実際にあったノンフィクションです。
作者アーリィ
某ホストクラブで働いて居た時にあった実際の心霊体験です。
実名は控えさせて貰いますがご了承下さい。