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短編2
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邪な地蔵

夜道、道路の路片が田んぼのあぜ道を歩いていると、後ろに旧友がいる。

  一人の友達がすぐ後ろ

  もう一人の友達がその後ろ

 この時、私は一人であったという記憶を持っていた。

 だから、私はこの状況を訝しんだ。

 突然、後ろの一人が声を上げる。

 「そこの道路にでて座らんかい

  道路に出て、いつまで一人で居られるか。」

 暗闇はそばのアスファルトの色と交じり、前は一寸も見えぬ夜

 雲が月を隠すが、夜霧の露のみ、怪しく魅惑的に点々と光る

 言葉というものには、すべからく引力というものを持つが、

 この時、私は道路には近ずいてはならないという先入観を得た。

 私はこの状況を疑い、そして道路に今、座るということが馬鹿げていると

 思っていなければ、その言葉を無視できていなかっただろう。

 続いて話す声が聞こえる。

 「他の稲を口に含む、それが包丁や枝に目まぐるしく

  変わっていく。」

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 私は無視して歩く。

 すると、その後ろでは、この道路へと出たという感触。

 それから数瞬後、

 暗闇から何かが出てきて、

 突如、人体を猛烈に撥ねた。

 

 私は後ろに目もくれず、一目散に走りだした。

 か細い電灯の灯りが見える。

 駅だ。

 そして目の前には、長い横断歩道が見える。

 私は斜め後ろからくる恐怖から逃げんとして白線を渡る。

 だが半ばで、信号機は赤く点滅する。

 走れども走れども、夢のように前に遅く進む。

 どうにか間に合った私は

 次の時には、電車に飛び乗ることだけを考えていた。

 

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