家に帰ると当たり前のようにあの人達がいました。お帰りと言われたらなんだか殺したくなりました。
そんなことよりも殺したくなりました。偽物を。殺したくなりました。殺したくなりました。
僕を殺したくなりました。僕じゃないので。
殺したくなりました。僕なのに。
気づかなかった。気持ち悪い。吐いた。
なんで気づかなかったの?なんでだろう。
気持ち悪くて生きれない。唾を飲み込めない。
あの時から初めて鏡を見た。
鏡に映ってるのは僕じゃなかった。
鏡に映ってるのは僕じゃなかった。
鏡に映ってるのは僕じゃなかった。
鏡に映ってるのは僕じゃなかった。
鏡に映ってるのは僕じゃなかった。
手首を切って痛いのが不思議でたまらない。
だって僕じゃないから。
作者退会会員