夏の夜友達にクワガタ取りに行こうと誘われ山の中を歩いていた。
俺達は目的の場所へ抜け出るため山中の細道を歩く、途中怪談話なんかしながら盛り上がっていた。
この辺は昔本能寺に攻め込んだ後明智光秀が土民に襲われた場所で有名な山らしい。
山の中は夜中とゆう事もあって辺りはしづまりかえり気味が悪い。
こんな時幽霊が出たらどうしょう。そんな事を考えながら歩く内とんでもない事に気付いた。
ライトを照らし辺りを見渡しながら歩いていたが俺達はいつの間にか道に迷っていたようだ。
どれくらい歩いたのか時計の針は2時を回っていたと思う。
とにかく下え下え俺達は歩いた。
竹やぶの中をさ迷っているとき遠くの方で国道を走る車の音に耳を寄せた
『やっと出られる』
『早く行こう』
いつの間にかもう少しで車道とゆう所まで進んでいたみたいだ。
出口に向かい歩き出すと少し先に古井戸を見つけた。
竹やぶを抜け古井戸に差し掛かる。
そして井戸を覗き込んだ時俺は見た。
中に血まみれの人間が入っていた。
一瞬だから男か女か解らない、でもあれは死体だ。
『うわぁ!!』
逃げようとした俺を誰かが後ろから掴んだ。
振り返る余裕も無く夢中で逃げ何とか国道へ出る。
回りに友達が居ない事に気付いた。
すぐに交番に駆け込み警官に事情を説明する。
警察は現場に急行、俺も現場へ。
だけど井戸の中に死体はなかった。
血痕も無く警官から見間違いでは?と何度も聞かれたがそんな事は絶対に無い。
間もなく友達は発見された。
竹やぶの中で何かを呟きさ迷っていたらしく正気に戻るまで少し時間が掛かった。
警官の問い掛けに何も覚えていないと友達は言うが一つ気になっていた事を俺は聞いた。
なぁ、 逃げる時俺の肩つかんだ?
いいや‥知らない
じゃあ‥やはり現場に誰かいたのか‥
有り得ないと思うが肩を掴んだのはひょっとして
井戸の中の
アレだったりして。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話