夜、会社からの帰路、
いつもと同じ道を歩いていると、何となく、とある
“マンション”が目に入りました。
そして、その内の一部屋の灯りを何の気もなしに見ていました。
そこには、激しい踊りをしている人の影を見えました。
それからは、帰路に、
いつもそのお部屋を見ることが習慣となりました。
ある日、ふとしたきっかけにでそのマンションのオーナー様とお知り合いなる機会がありました。
早速お伺いさせて頂きました。
「あのお部屋のお住まいのかたはプロダンサーのかたでいらっしゃいますか?いつも熱心ですね。」
するとオーナー様は、
「その部屋には誰も使用されていない」と答えました。
しかし現に毎晩あのお部屋の灯りと激しく踊る人の影を目にしていました。
そういったことを話しますと、オーナー様はいきなり青ざめた表情で、重い口を開きました...
「それはおそらく、以前住んでいらっしゃった、Aさんではないでしょうか。」
随分も前に、Aさんがその部屋で首を括り、儚い命を絶たれた、ということ...
死の間際に、薬中で踊り狂っていたこと...
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話