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短編2
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優しいおじいちゃん

怖くないので気軽に見てください。

これは私が保育園に通ってた時の話です。

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私が保育園の時に住んでいたアパートの隣には、お菓子をくれるおじいさんが住んでいました。孫の歳の私を見ると可愛いのかいつもお菓子をくれました。

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アパートは壁が薄かったので、生活音は聞こえるし、なんなら咳払いでも聞こえるぐらいでした。

「ん"ん"」

「おじいちゃんまた咳してるね」

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ある日買い物に行こうと外に出ると、同じアパートに住む人に会い、少しの間、世間話をしました。

「最近お隣の人見かけないですね」

shake

「あなたの所の隣の人この前亡くなったわよ」

「え?」

驚きました。だってさっき出る前も咳払いを聞いてきたばかりです。何だったらお菓子まで貰っています。

とりあえずその人とは別れスーパーへ買い物に行きました。

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亡くなったと聞いたあとも咳払いは聞こえていたのですが、父は見えたり聞こえたりしても、頑なに信じない人ですし、母も見えたり聞こえたりしても、気にする質ではなかったので、普通に過ごしていました。

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それからしばらく経ったある日、ドアホンの留守時に誰が来たのか分かるシステムで残っていた顔たちを見ていた時の話です。

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宅配便や、魚を売りに来るおばちゃん、ピンポン押してから家に居ないのを確認して、家の前に宅配してもらった夕食を盗っていく人などが写っている中、隣のおじいちゃんの顔が写っていたのです。

私の名前を呼びながらお菓子をあげると言っているおじいちゃんが。

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