夜中に数のそろった数字「1、1、1」などを百回言うと幸せがくるらしい。
それを友達から聞き、わくわくしながら夜更かしをした。
「もう少しだ」
携帯を握り締めながら友達からのメールを待つ。
……ぴろりん!
友達からだった。
やり方について相談したのだった。
空白のメール。なにも書かれていなかった。
「えー、ミスったのかな?」
返事をしようとするとメールが届いた。
……ぴろりん!
友達からだった。
やり直しメールだろう。わくわくしながらメールを見る。
「ご?」
数字の五が書かれている。
なんだこれは。
返事をしようとすると、またメールがやってきた。
……ぴろりん!
「え…」
また数字の五が書かれている。
だんだん不気味になってきた。恐怖心が芽生える。
……ぴろりん!
……ぴろりん!
……ぴろりん!
……ぴろりん!
メールがどんどん受信されていく。
怖くなって、思い切って電源を切った。そして友達の家に電話をかけるた。
「五、五、五、五…」
低い声でそう聞こえた。
咄嗟になって電話を切ると、今度はファックスが届いた。
赤い文字で「五」と書かれている。
用紙を抜き取り布団にくるまった。怖い。
そしてそのまま眠りについた。
時計の針は五時五十五分。百回目のぞろ目。
幸せは夢の中で起きる。
よい眠りを…。
: JHARD
怖い話投稿:ホラーテラー JHARDさん
作者怖話