男の部屋はワンルームでユニットバスが付いている。
深夜2;00、風呂に入った。
ユニットバスなのでトイレが邪魔で狭く、湯舟に浸かることはできない。
なのでシャワーだけで体を洗っていた。
その風呂には換気のために小さな小窓がついている。
男は換気のために小窓を開けていた。
体も洗い終わり、ふと窓の外が気になり、目をやる。
小窓は入口の方向に面している。深夜2時過ぎなので、もちろん人はいない。
でも、何か気になる。外は暗く、何か見えるわけでもない。
気のせいか。そう思い頭を洗う。
そこで気付いてしまった。マンションなので明かりが付いているはずなので暗いはずがない。
ゾッとした瞬間部屋の明かりが消えた。
パニックになりかけたがすぐに明かりは点いた。
ホッとした。
早く上がろうと思い、シャワーを止め、トイレと風呂を仕切っているカーテンを見る。
変なシルエットがある。
人?人にしては形がおかしい。
両腕はないらしく、コケシみたいなものだった。
男は固まってしまい動けない。
逃げ場はない。小窓から小さすぎて出られるわけもない
声も出せず固まっていると、そのシルエットがぐねぐねと動きだした。
何かが飛び散っている。
そいつはぐねぐねとゆっくり動きながらカーテンの上に覆いかぶさるようにして倒れこんできた。
男はその姿を見た…
その姿は…頭が割れ、まぶたが剥がされて目が飛び出し、両腕がない。
両足はぐちゃぐちゃに縫われて血まみれだ。
男はその物体を見た瞬間、気絶した。
翌日、男は目が覚めた。
アレは夢かぁ〜とホッとした。
それにしても、夢に出てくることはないじゃないか、と隣で横たわる物体にニヤリと笑った
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話