中編3
  • 表示切替
  • 使い方

チャットでの恐怖

これは 本当にあった話です。

この話を 友人や家族に話しても信じてもらえないのですが、

この場で 語らせて頂きます。

わたしが チャットに嵌ったのは 小3の頃。

今でも 嵌ってるわたしのチャット暦は 約15年。

別に一日に何十時間もチャットをしているわけではない。

一日に 1時間程度。

それ以上のやり過ぎは 控えている。

基本的に チャットは 楽しい場だ。

しかし、わたしは ある日 チャットで怖い体験をする。

いつものチャット広場。

いつものルーム。

この日も いつもの仲良いチャットメンバー数人で

楽しいトークをしていた。

結構な時間が経った頃。

一人が落ちた。

それに続いて 他の皆も落ちていき、

最終的には わたし一人だけとなった。

時計を見ると チャットを始めてから 丁度1時間が経とうとしていた。

キリが良いので わたしも落ちようとした瞬間。

ルームに 誰かが入室してきた。

「初めまして~ こんばんは~」

チェッ 落ちたかったんだが・・・

まぁ 可愛そうだから数分相手してあげるか。

そう思いながら 打ち返した。

「こんばんは~」

最初は 面倒だなと思いつつ、何だか相手は楽しい人で

会話も自然に弾んできた。

話題も膨らみ、いい感じの雰囲気の中、

その人が いきなり

「お名前なんていうの!?(本名)ww」

みたいな事を言う。

そんな質問をする意味が分からない ・・・と思いながら

本名明かすのにも 何か抵抗があり、適当に頭に思い浮かぶ友人の名前を書き込んだ。

「○○ ○○ですよ~^w^」

すると、相手は 少しの間打ち返さず。

やっと打ち返したと思ったら こんな言葉を返してきた。

「友人の名前なんて聞いてないです。あなたのお名前をお願いします。」

一瞬 わたしは固まった。

わたしのした行動がズバリ的中し過ぎて 少々パニックになった。

そして 気持ち悪いな・・・ なんて思いながら

どう返事を返していいのか分からなくなり、手が止まった。

冷静さを取り戻した わたしはやっとキーボードに触れる。

「よく分かりましたね^^ ご名答です~」

すると、何の間もなく 向こうも返してきた。

「そんな簡単なことくらい分かります」

気持ち悪さと恐怖が倍増してきた。

思わず キーボードから手を離す。

わたしは こいつの正体が リアルで 身近に居る人・・・

友人の誰かなのかと考えたが。

わたしが この場所でチャットをしてる事など

誰にも言った覚えは無い。

むしろ、言わない。

そんなことをしばらく頭の中で思っていると。

「怖いんですか?キーボードから手が離れてますね」

と 打ってきた。

わたしは 無意識に部屋の中を見回す。

(誰かに見られている・・・)

部屋の窓に目が行った。

窓に恐る恐る近づき、

窓から外を見回す。

勿論 何も無いし誰もいない。

次にカーテンを閉め。

再びPCの前へ座る。

「そんな事しても無駄なのに」

画面を見ると、既に ログにはそう書き込まれていた。

普通じゃない。

わたしは 蓄積された恐怖が限界に達し、

強制終了することにした。

画面が真っ黒になった。

残念ながら その後に特に変わった体験はしてないが。

実に怖かった体験であった。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

Concrete
コメント怖い
1
7
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ

心霊も怖いけど
ネット系もかなり怖い(´・ω・`)

返信