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短編2
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見えない客

結構前に「龍の刺繍」という実話を投稿したんですが、その話に出てくる住職さんにまたまた助けられた実話です。

これは私の姉の体験談です。

姉は今、旦那と生後9か月になる娘とアパートで3人で暮らしており専業主婦です。

ある日、旦那が仕事でいない昼間にインターホンが鳴りました。

けれど出ると誰もいません。

あれ?と思いながらもあまり気にしていなかったそうです。

しかし、その日を境に毎日同じ事が起こるようになり、旦那に相談しましたが解決策もなく毎日同じ事を繰り返していました。

そしてそれから半月ほど経った頃から、夜中に家族3人で寝ている時にもそれは起こるようになったそうです。

そしてある日、いつものように昼間にインターホンが鳴りました。

しかしその日は手が離せず、また、どうせ誰もいないだろうと思った姉は出なかったそうです。

すると、また鳴らされました。

本当に来客かと思った姉は、急いで用事を済ませ玄関へ迎いました。

しかし、やはり誰もいません。

おかしいなーと思いながらドアと鍵を閉め部屋へ戻ろうとした瞬間、背後でインターホンが鳴らされました。

すぐに覗き穴から外を伺います。

やはり誰もいません。

すると、目の前のドアのインターホンは見えない客によりまた鳴らされました。

怖がりな姉は部屋に戻り、娘を抱きしめじっとしていると更にインターホンは鳴らされ、その間隔はイラついたように短くなります。

うるさいくらいにインターホンが連打され、その音はついにバンバンバン!!と両手で直接ドアを叩く音に変わりました。

‥それは、確実に1人の手で鳴らされているものではなかったそうです。

耐えられなくなった姉は母に電話をし、今すぐ来てくれるように頼むとなぜか母はもう姉の家に向かっている途中でした。

そして数分後、母の車の音がすると同時にその音は消え、慌てた様子の母が飛び込んできたそうです。

母によると、理由はないが何か嫌な感じがして急いで姉の家に向かったとのことでした。

そして母は、文頭に書いてある以前助けられた住職さんの写真を持ってきており、姉はすぐにその写真を部屋に飾りました。

すると不思議なことに翌日からあの見えない客は来なくなったそうです。

その辺りは昔火葬場だったらしく未だにさ迷ってるのかもしれません‥。

その日から毎日かかさず姉は写真に手を合わせています。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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