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短編2
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救世主

夜の闇から、二人の男が現れた。

姿形は人間だが、彼らは宇宙人だった。

「ここかあ!次に我々が征服する星は。」

「ああ、貧弱で低脳な生物が支配しているらしい…名前は、えーと…人間と言う奴だ。」

二人は、地球侵略の調査のために送り込まれた侵略者だった。

人間を支配するために必要な情報を集めるのが、彼らの仕事だ。

「お?おい見ろ、あれが人間じゃないか?

ほら…こっちに歩いてきてる奴…」

「おお!まさに人間だ。データにある通りだ。頭から伸びる毛が長いから、多分…女と言う種類だ!」

「やるか?」

「ああ…やる!」

一人が、腰から銃らしき物を抜き出した。

「この、原子破壊光線銃PL39を使えば、どんな生物だって粉々に砕け散る…」

「よし…行けええ!」

まばゆい光と共に、銃の光線が発射された。

それは、女の体めがけて一直線に…

チュゴーン

それは確かに女に当たった。しかし、女は微動だにしない…

「ダメだ…貧弱な生物と聞いていたのに…」

「あれを出せ!ガマタック3だ…」

チュゴーン

…しかし結果は同じだった。

女は、全く微動だにせず、それどころか、笑いながら二人の方へゆっくり歩いてきた…

「この星はダメだ…

とてもじゃないが、手におえない…」

「ああ…侵略は諦めるとしよう…」

二人の宇宙人は、夜の闇へと消えていった…

「ねぇ…ここって幽霊が出るんでしょ?」

女が心配そうに聞く。

「そうそう、笑いながら女が向かってくるらしいぜ…」

男は、女の肩を抱きながら話す。

「怖いねぇ…」

「ああ…怖いねぇ…」

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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