中編3
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修道イン・ファイル

食堂では神父さん達が談笑していた

俺「おはようございます」

神父「よく頑張りましたね」

「こちらこそありがとうございました」

神父「彼(友人)と彼女(老婆)から昨夜の話はあらかた聞かせてもらいました、おそらく作業は成功したはずです」

(俺も話したかったのに)「シスターは?大丈夫ですか?」

神父「あの方は大丈夫です、しばらくは教会の施設にてお預かりしますから」

(療養施設?あの人とは、まだ話さないといけないことがあるような…)

「それならよいのですが、あの人の話は事実なのですか?」

「おそらく事実でしょう、彼女の噂は私どもも聞いていましたが、まだ院に通っていたとは…」

和やかな空気のなか話はつづいていた

俺と友人の昨夜の会話がボケとツッコミみたいで楽しく聞こえるみたいだ

(普段どおりなんだが‥)

夕方頃、そろそろ自宅に帰ろうと支度をしていた時、俺達は神父さん達に呼ばれた

神父「よかったら、家の子供達の家庭教師頼めませんか?」

「えっ?僕らでよければ喜んで!

(ここまでお世話になっていて断れません)

「全然、勉強しなくて困り果ててます‥」

「わかりました宜しくお願いします」

(勉強は得意だ、お金にもなるし)

「あっ、そーいや浄化作業は何で俺達だけでしたのですか?

「それはあなたがたが選ばれた人だからです

(俺達が選ばれた?)

「あなた達の為の作業と同時に教会の為の仕事をしてもらったわけです」

(修道院絡みだったからかな?)

「どうやって選ばれたわけですか?」

「全ては神の導きによるものです」

(前にそんな話してたな)

俺達は選ばれたから修道院に肝試しに行ったのか?

修道院に行ったから選ばれたのかな?

教会に来てから選ばれたのか?

(わからん…)

「もちろん選ばれし者とて完全ではありません、貴方達の努力が成功するには不可欠だったはず」

まだよく把握できない…

俺達は教従でもなかったし…

後輩「あっ、神父さん!ヨウカイタイってなんです?」

「貴方達は知っているのですか?」

友人「知らんから聞いたんよ!、あのバァさんが言ってたんだけど?」

「彼女は貴方達を羊壊隊と勘違いしたんですね」

(勘違い?)

教会の数が少なかった頃、主に浄化などの作業や儀式を神父さん達が行けない場所に代わりに行って作業を執り行ったりしてた人達がいたらしい

[羊:一般人]

[壊:悪霊を壊滅]

[隊:チーム]

昔々のことで神父さんも羊壊隊は見たことも聞いたことないみたいです

神父「でも考えてみれは貴方達は羊壊隊でしたね」

(違う!

「貴方達は選ばれ、成功もしたのです」

(もし失敗してたら…)

神父「家庭教師にも来ることだし[羊壊隊]も結成しますか?」

(間違いなく冗談ね)

友人「それナイス!」

(はぁ?)

「羊壊隊格好悪いから、ちゃう名前でもいいよね?」

俺「縄電車隊か?」

「……」

(神父さん無言になっちゃったよ)

友人「アホか!バレルスや!」

「なにそれ?」

(すぐに思い付くか…)

後輩「いいですね〜」

(おまえら賛同するな!)

神父「それでは宜しくお願いしますね」

(家庭教師のことだよな?)

俺達は来週から週四回の家庭教師の約束をし家路についた

俺「バレルスってなんよ?

友人「カッコイイだろ!」

後輩「イッスヨネ!」

「……」

(羊壊隊、縄電車隊よりはいいけど…)

友人「隊長はおまえな!」

(俺か?冗談半分というより冗談だろうし家庭教師のバイトもきまったし、まっいいか)

久しぶりの帰宅、静かな夜(幸せだな〜)

翌朝 珍しく家電が鳴り響く!

教会(神父さん)からだ!!

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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