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短編2
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ある日見た夢

ある日見た夢の中で僕はまだ少年だった

そこは今住んでいる町とは違う、昔住んでいた町で、僕は実家のマンションで一人だった

両親はどこにもおらず、「買い物にでもいったんだろう」と思った僕は、帰ってくるまで町を散歩することにした

だが町にでても、なぜか人も車もおらず、静まり返っていた。

僕は怖くなり町中を走り回った

すると、商店街をしばらく歩いたあたりで、妙な音が聞こえた。

その音は集団で飛び跳ねているようにリズミカルに、どこかに移動しているようだった。

僕は恐る恐るその音のする方向に目をやる、が、本屋のビルが邪魔で見えない

仕方がなくまわりこんで本屋の向こう側を見る、すると、そこには芋虫のように飛び跳ねる、つつ状の物体があった。

それがなんなのか解らずキョトンとしている僕、だがそのつつ状の物体を良くみるとわかってくる、僕はそれを見て恐怖で泣き出しそうになった

なんとその物体は人間だった

何体もの人間がドラム缶のようなつつ状の型にはめられて、無秩序に固められているのだ。(恐らく一つの筒には4、5人が入っていた)

しかもそれは飛び跳ねているのではなく、上からロープで釣られているようだった

ロープで縛られ、釣られた、つつ状の人間が、地面をこすりながら移動している。その度につつが回転し色々な人の顔や手が見える

僕は恐る恐る上を見上げる、そのロープは上空で一つの束に収束していくようだった

そしてその束ねられたロープを握るのは、なんと上空から伸びる一本の手

その手は雲の隙間から出ていて、おそろしく長く、雲を割いて僕がいる場所の反対の山の方に移動していた

僕は口を開けて、驚きのあまり立ち尽くすしかなかった

そこで目が覚めた

意味不明な夢でした

怖い話投稿:ホラーテラー 裕人さん  

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