初めて投稿致します。誤字脱字等ありましたら申し訳ありません。怖いというより不思議な体験ですので興味無い方はスルーして下さい。読みにくかったらすいません。
私がまだ大学生の頃に体験した話です。 私は中学を卒業してから実家を離れ、高校・大学と寮生活を送っていました。
余談ですが、兄妹は4人いて姉・兄・私(男)・妹です。今回の話では妹はでてきませんが、全員が実家を離れて学生生活なり仕事なり結婚生活なりをおくっています。
話は戻りますが、実家に戻れるのはお盆と正月くらいしかなかったのですが、正月に帰省した時にその不思議な出来事を体験することになりました。
私と同じく実家を離れて生活しているみんなが集まり家族団欒をし、皆が寝静まっても姉・兄・私で雑談をしていました。だいぶ夜中になったので兄と私は先に寝ることにし、兄と子供のころのように同じ二階の部屋で布団を並べて寝ていると、
急に「キィ~ーーン」という激しい耳鳴りとともに体が動かなくなりました。 普段もこのような金縛りになることは稀にありましたが耳鳴りが聞こえたことはありませんでした。
そして、部屋から廊下に出る為のドアにある15cm四方の曇りガラスから、耳鳴りと共に黒いもやもやしたものがゾワァ~~っと兄と私を囲むように部屋へなだれ込んできました。
金縛りに耳鳴りに更には今まで体験したことのない得体のしれないものに囲まれ、パニックになりながらもなんとか動こうともがいていました。
すると、あたりを囲むようにゾワゾワうごめいていた黒いモヤモヤが、「鋭い殺気」と感じてとれるような寒気と威圧感を放ちつつ、モヤモヤからだんだんと形をなしていくのが見えました。
体は動かないし怖いしで声にならない悲鳴を「んー・・!」とあげていると、一階のリビングから「○○~っ ○○~っ」と私を呼ぶ姉の声が聞こえてきました。
その瞬間、ふっ と、何事もなかったかのように金縛りはとけ黒いモヤモヤもなくなっていました。 私は、私がこんな状態になってるのにまだ爆睡していた兄を叩き起こし、今起きた出来事を話すと、「まじかよっ!」と言う兄と共に二人で逃げるようにリビングへ逃げました。
「姉ちゃん!ありがとう!今 名前を呼んでくれたから
金縛りがとけたよ!」と私が言うと、「ん・・?」という反応が帰ってきました。 「いや、呼んでないよ?ずっとテレビ見てたし」と言われました。正直意味がわかりませんでした。 でも確かにあのとき姉ちゃんの声が聞こえて金縛りがとけたのです。 夢ではなく、かすかに動く指も声にならない声も、徐々に形をなしていく黒い殺気も、全てが現実に起きたことでした。 しかし、あの時の姉の声、何故呼んでもいない声が聞こえたのでしょうか。
あまりオチのない話ですいません。 数少ない私の体験をどうしても皆さんにお話ししたくて投稿してしまいました。 ここまで読んで頂いた方、ありがとうございました。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話