みなさん、「はまみさん」という霊をご存知ですか。今回はその「はまみさん」に関する恐ろしい話をします。
ある中学校に女子の三人組がいた。仮にその三人をA子 B美 C香とする。その三人は占いが好きで、お互いの好きな男子を占ったりするのが毎日の楽しみだった。 ある日、A子は二人を集めて「こっくりさんをしようよ」と切り出した。年頃の女子にはよくある光景。しかし三人はこの後に訪れる恐怖体験など、知る由もなかった…。
三人は暗い理科室でこっくりさんを始めた。
「こっくりさん、こっくりさん、お入り下さい」
「はい」
ゆっくりと10円玉は動いた。
「キャー動いたぁ!」 「すごーい」
「あなたはこっくりさんですか?」
すると10円玉はゆっくり動き出す。
「いいえ」
みんな凍りついた。 こっくりさんではない別の霊が来てしまったのだ。B美は半泣きになっている。しかし三人は続けるしかなかった。
「あなたは誰ですか?」
10円玉はゆっくり動いた。
「は」「ま」「み」
はまみさん…?
C香が続ける。「はまみさん、はまみさん、お帰り下さい!」
10円玉はゆっくり動いた。
「い」「や」
そして、「お」「ま」「え」「を」「つ」「ぶ」「す」
半泣きになっていたB美は半狂乱になり、その場から逃げ出した。残った2人もあまりの恐怖に、後片付けもせずに教室を飛び出した。
校門を飛び出ると、なにやら向こうが騒がしい。騒ぎのある方向に向かうと、頭が割れて脳がダラリとアスファルトの地面に垂れ落ち、腹が引き裂かれた状態のB美が倒れていた。血だまりの中、白目を剥き腸がはみ出し、腸の内容物の糞便の匂いが辺りに充満していた。そして誰もいない背後から声が聞こえた。
「つぎはおまえだ」
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話