前にあるニュータウンの公団団地に住んでたときの話。
その日はバイトが休みで、調度昼メシを食べた後だった。
突然、ドアが
ドン!
って鳴って、それから何度もインターホンが鳴るんだよ。
3、4回連続で鳴るに従って「しつこいな」って思い、顔しかめながらも
「はいはい今行きますよ~」
って怒鳴りながらドアに手をかけた。
だがインターホンは鳴りやむ気配も無い。
流石に変だなと思って、覗き穴を覗いたら、小さな男のコっぽい後頭部が見えた。
俺は悪戯だと確信し、ドアチェーンを外してドアを開けるとすぐに外の男のコに向かって
「悪戯はやめろよ!」
と叱りつけた。
でも、インターホンを押していたのは男のコではなかったんだ。
男のコが押していたのは上の階のベランダからぶら下がっているとおぼしき首を釣った男性の遺体だった。
男性の遺体は、男のコに押される度にぶらぶらと揺れ、オレの部屋のインターホンに足がぶつかる。それが延々と繰り返されていた。
遺体よりも恐ろしかったのは、その男のコが笑いながら男性の遺体を押していることだった。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話