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中編3
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逃げる理由

修学旅行で 肝試しが行われた。

メンバーは 男子2人女子2人の計4人。

全てはくじで行われた。

クラスの人数は27人。

一つのグループが3人となってしまう計算だった。

が、俺のグループは 4人だった。

メンバーは 仲の良い高野に 少し気になる女子の合川さん

そして クラスで浮いてる女子の天野だった。

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肝試しの場所は 本物の墓地。

本物の霊を見ても可笑しくも無い場所。

俺たちは順番待ちをしている時もドキドキしていた。

そして ついに順番がやって来た。

元々 怖いものが苦手な俺は 先頭を高野に任し、

高野の後ろに 俺と合川さん。

俺の後ろに天野がいた。

しばらく歩いていると 墓地が見えた。

ここに入るのかよ~

と 俺たちは足を止めた。

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墓地には かなり気味の悪い霧が立ち、

静寂に包まれた 森の中にあった。

意を決して みんなで足を進める。

墓地の中に入った。

こんな場所に仕掛け人がいるのかよ と思うくらい怖かった。

が、 進んでいると 明らかに笑いを狙ったような霊や、

変装した先生が出てきた。

怖いと言うよりも面白かったので、気が付いた頃には緊張感も和らぎ、

墓地の中も少しは慣れてきた。

しばらくすると、

ようやく墓地の出口が見えてきた。

「あんまり怖くなかったな~」

笑いながら言い、俺の顔を見た高野は突然。

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shake

music:3

「うぁぁぁああああ!!!!」

俺たちをおいて 叫びながら一人で逃げる。

俺たちも 訳も分からずに 高野の後を追う。

ここで 走りながら 後ろを見たのか、合川さんが俺に

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shake

「やばい!後ろっ」

それを聞いた 俺と天野は 反射的に後ろを見た。

一瞬しか振り返ってないので 〝それ〟を確認することが出来なかった。

ひたすら走っていると、

ゴール付近に息を切らし、しゃがみ込んでいる 高野が見えた。

高野の周りには 既にゴールしたクラスメイトが高野の周りに集まっていた。

俺たちが お~い!と手を振ると

高野も その場にいたクラスメイトも悲鳴を上げ逃げ出した。

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何で逃げるんだよ!

そう口にしたかった俺だが、

疲れに圧倒され、声が出なかった。

足を止め、休憩しようにも 後ろから迫ってくる〝それ〟が怖く、

俺と合川さんと天野は 息を切らしながらも必死に逃げる。

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訳も分からない道を走っていると 俺たちの宿舎が見えてきた。

先に逃げるみんなが宿舎の中に入る。

宿舎の入り口のドアを高野がしめようとする。

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shake

「待って!待ってよ!」

泣きながら合川が叫ぶ。

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shake

「早くしろ!やばい!」

高野が今にも閉めようとする体勢で 俺たちに叫ぶ。

何とか 俺たちは宿舎の中へ入った。

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sound:26

急いでドアを閉める 高野。

その場にいた みんながホッとした。

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music:5

ここで 俺は 高野に問う。

「何で逃げてたの!? マジ焦ったわ~ 」

高野が俺に怒鳴り返してきた。

「お前気付かなかったの!?」

頷く俺。

ここで 宿舎に待機していた担任の先生が慌てて走ってきた。

「お前らに何があったかは後でじっくり聞く。

グループのメンバーはちゃんと揃っているのか?」

先生が言うと、

高野が俺たちを見る。

「ちゃんとみんないます・・・」

疲れた声で 高野が答えた。

辺りを見た俺。

ここで あることに気が付いた。

「あれ、天野は!?」

俺が口にすると その場にいた みんなが顔を真っ白にした。

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music:3

「お前 何いってんの・・」

震えながら 高野が言い返してきた。

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「天野は 一昨日 飛び降りたじゃねぇか!」

「死んだはずなのに・・・笑いながら追いかけてきたから逃げてたんだよ!俺たちは!」

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俺はその事実を告白された昨日、丁度学校を休んでいた。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

Concrete
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>>26÷4

26÷4て…割りきれてないじゃん…
26人なら最後の二人残るの可哀想だから、4人グループ5つと3人グループ2つにするでしょフツー。

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