これは私の地元の話で、私の体験談ではなく、昔小学校の理科の先生に聞いた話で、新聞にも載った事がある実話です。
私の地元は日本海に面した港町で、海岸沿いには長い直線道路があります。
その直線道路の先は右に直角に曲がったカーブがあります。
そこは昔地元のヤンキー達が遊びでチキンレースによく使っていた場所で、
とある夏の日、一組のカップルが、仲間達とチキンレースをしていたそうです。
そのカップルは運転席に彼氏が乗り
助手席には彼女が乗っており、彼女は助手席の窓から上半身を乗り出して、箱乗りしていたそうです。
皆さんも経験があると思いますが、夏場の暑い日に長い道路を走っていると、地面が陽射しの照りつけで、蜃気楼が起こり、先の方がボヤけて見えたりすることがありますよね
そのカップル達のチキンレースでも蜃気楼が起こり、気が付くと目の前に直角カーブが迫ってました。
ハンドルを右に切り、車体の左側を壁に擦りながら車は止まったそうです。
問題は左側の助手席に箱乗りしていた彼女の方で、
車の中には下半身だけ取り残され、上半身は壁に擦った時に何処かに飛ばされたらしく見つからなかったそうです。
その事故を境にその道路には、その彼女の上半身らしい幽霊が出るようになったそうです。
その霊は顔の左側が削られたようにボロボロになっており肉片が無く、髪は男女の区別がつかない程削げ落ちており
車の後ろに掴まったまま、長い距離を付いてくるそうで、
人通りの多いところに行かないと消えてくれないそうです。
運の悪い方は、車の助手席に居座られたり、
ブレーキを踏もうとした時足に掴まっていたりなど、
あまりにも被害者が続出する為、市が大掛かりなお祓いを行いました。
それからは、霊の被害の報告は無くなったそうです。
今その場所には、壁側にタイヤが敷き詰められており、直角カーブの警告の看板が目立つように置いてあります。
ですが、
まだ彼女の上半身は見つかっていないそうです。
長文失礼しました。m(_ _)m
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話