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短編1
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牛の首

この話には2つの段階があって、段階ごとに都市伝説から怪談にシフトしていくという変わった構造をもっています。

まず第一段階は、第三者の視点(伝聞)で語られる純粋な都市伝説。『牛の首』というタイトルの恐怖小説があって、発売後あまりに恐ろしい内容のため、発狂した人が続出。すぐに発売停止になってしまっ たらしい、というものです。

次の第二段階では話が話者の一人称になります。話者は『牛の首』を古本屋で偶然みかけ、好奇心から立ち読みを始め たものの、そのうち第一段階の話が怖くなって途中で読むのをやめて しまった。

次に古本屋に行くともう本は無かった。

という過去のエピ ソードがこの第二段階です。

他の節では、「牛の首」って小松左京という方の短編小説で結局最後まで、「主人公がその話を教えてもらえないまま終わる」というものが元という節もあります。(私は未読ですので確認してません)

いずれにせよ、実体の無い「一番怖い話」というもの自体が都市伝説化した珍しい例と言えるかもしれません。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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