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短編2
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亡き職場の先輩

僕は新横浜のホテルで働いていました。

僕の師匠といいますか、よく面倒をみていただいた先輩が心臓を患い亡くなってしまったのです。

師匠を仮にSさんとしますがSさんとは3歳しか離れてなくお姉ちゃん的な存在でした。

師匠に教えてもらったことを思い出しながら後輩に教えながらの毎日、ある時その後輩がお客様の洋服をミルクをかけてしまったのです。

当然、お客様はご立腹。

僕がお客様の利用した責任者だったのでお客様に深くお詫びしました。

僕はそれ以上に悔しかったのは僕がやったことのあるミスを後輩にさせてしまったのです。

師匠と約束をした後輩に嫌なミスをさせない先輩になりなさいと言われ約束したのに。

ちょうど休憩時間になったので一人個室に入り考えていました。

電気を消して暗い個室にいたのですが、当然部屋の電気がつき僕の前に亡くなったSさんがいるのです。

そして僕を叱りつけたのです。

「お前、こんな所でなにやってんだよ。

と。

師匠の怒る時は必ず言ってました。

僕は師匠に後輩にミスをさせてしまいましたと言うと、師匠は「お前は、後輩の事を真剣に思ってるのか、自分の事しか見てないんじゃないか。

と怒られました。

師匠はそれだけいうと今までのは嘘かのように静かに消えていきました。

確かに僕は自分の事しか見てないのかもしれません。

師匠に会えて良かったと思ってます。

より後輩を育てたいという気持ちも強くなりました。

Sさんありがとうございました。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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