【重要なお知らせ】「怖話」サービス終了のご案内

短編2
  • 表示切替
  • 使い方

山道にて

僕の先輩のFさんの話です。

その日、Fさんは友達数人と肝試しとドライブ半々くらいで、深夜に、地元ではぼちぼち¨出る¨と有名なある山を車で走っていました。

怖い話をしながらの山道のドライブはやはり盛り上がり、皆のテンションも高まっていたそうです。

しばらく走っていると。道の端にバス停があり、女性が座っているのが見えます。

さすがに車内の空気も張り詰めたようで、

幽霊かもという恐怖と、人間ならこんな時間に何をしてるのかっていう好奇心が入り乱れたFさん達は、引き返す事はせず、その女性の横を通りすぎてみることにしました。

横目で見たその女性は、白い服に長い髪というド定番な恰好だったものの、不思議な事に、全く不気味な雰囲気ではなかったように見えたそうです。

勿論すぐに、なんだったんだろう?

という話になったんですが、

普通の人っぽかったよな?

って事で話がまとまり、

もし困っていたら大変だ。

という流れになり、引き返して事情を聞いてみることにしました。

引き返してみるとやはりさっきのバス停に女性は座っていました、確かになにか困っているような表情だったそうです。

どうしたんですか?

車の中から助手席の友人が声をかけると。

人を待ってるんですがなかなか来なくて。。。

とその女性は言います。

やっぱり普通の人っぽいね。というアイコンタクトをしたあと、

人を待つっていっても、こんなとこに一人はキツくないですか?もしよかったら山を下りたとこまで乗っていきますか?

と友人は続けたそうです。

女性は初め断っていたのですが、ナンパ心を出した友人がしつこく声をかけていると、

急に遠い目になり、山の方に振り返り、

乗っていいんだって。。

と呟き、それと同時に、

なにか¨黒いもの¨が山の中からたくさん駆け降りて来たそうです。

運転していたFさんは、ヤバイ!と思いアクセルを踏み込み、車を急発進させ、車内は無言のまま少し賑やかな街中まで走ったそうです。

結局正体はわからぬままですが。

予想通りというかなんというか、窓には手形が無数についていたそうです。

Fさんはちょっと泣いたって言ってました。笑

長文失礼しました。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

Concrete
コメント怖い
0
1
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ