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短編2
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神に捧げられしモノ

とある学校の通学路にあるザクロの木のお話。

とりあえずフィクションです。本で読みました。

ある小学校の通学路の途中には赤々と血のようにうれて見事なザクロの実がなる木があった。

しかしこのザクロは食べてはいけないという云われのあるモノだった。

それというもの神様に捧げられているとかなんとかのザクロらしい。

近所の人もあまりこのザクロの木には気味悪がってあまり鑑賞しない。

そんなある日、二人の女子児童が帰宅途中でザクロの木の前でなにやら話していた。

「このザクロ食べていけないんだって!なんか気持ち悪いなぁ。

「神様のものだから食べるとバチがあたるなんて単なる迷信でしょ?

「そうだとしても何か嫌だなあ…。あそこのザクロの実が人の顔に見えるんだもの……。

「思い込みすぎよ!

どれどれ♪

すると一人の女子がひとつブツリと実をもいでしまった。

「うーん、味は大したことないわね。すっぱいだけよ?あなたも食べてみたら?

「イヤだよ。怒られちゃうよ。

脇目もふらずに立ち去る女子児童。

「ホント怖がりなんだからー。

ザクロをあとにした児童2人をじっと見つめるように人の顔をした実が静かに揺れていた………。

翌日実を食べなかった女子児童の自宅に電話が鳴った。

「なんの電話?お母さん?

「〇〇ちゃん昨日帰って朝起こそうとしたら亡くなったって……。だからなんか知らないかって。昨日いっしょに帰ったのよね?

「………………。

女子児童は沈黙した。もしかしてあのザクロ?思いあたるも迷信だという事もあり口には出来なかった。

ただ〇〇ちゃんの死んだ時の顔はザクロのようにぶつぶつと赤く腫れ上がりまるでザクロのようだったそうだ…………。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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