昔、激貧の家があって お父さんがついに末っ子を殺す決意をするんだ。
ある日に「崖に咲いている花をとりに行こう」と末っ子を誘い出し、山へ行った。
そして切り立った崖の前で立ち止まり、真っ赤な花をつもうとしてる末っ子をお父さんは泣きながら突き落とした。
不思議なことに、それからその一家は急に商売が巧く行くようになり、数年でその地域の名家にまでなってしまった。
そして、その家にまた子供が生まれた。
何の不安も無くなった一家は、その子供を溺愛した。
そして、その子が一人で歩けるような年になった時、皆で山へハイキングにいったんだ。
山頂に着き、崖からの絶景を眺めていると、末っ子がふらふらと崖の淵に咲く赤い花に近づいていく。
「あぶないよ」と父親が止めに近づくと、その子が振り返って言った。
「もう突き落とさないでね」
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話