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短編2
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二階

ある日一人暮らしのAさんのもとに、

一つの電話がかかってきました。

「もしもし?」

「………」

無言。

それはいわゆるイタズラ電話でした。

「…誰ですか?」

「………」

あまりにも長い沈黙。

不審に思いながらもAさんは電話をきりました。

その次の日。

また電話がかかってきました。

「もしもし」

「………」

まただ。

連続となるとさすがに苛ついたAさん。

「…迷惑なんでやめてください」

Aさんはそう言い電話をきりました。

そして次の日。

電話が鳴る。

まさかと思いながらも恐る恐る電話に出た。

「………」

案の定、いつものイタズラ電話でした。

「いい加減にして!」

Aさんはそう電話に叫び乱暴に電話をきりました。

そして、警察へと電話をかけ、そのイタズラ電話が誰なのか突き止めてもらうように

頼みました。

そして、次の日…。

いつもの様に電話が鳴りました。

「………」

Aさんはその相手に冷たく言いました。

「貴方、今に悔しい思いするわよ」

そして電話をきった。

そのあと、また電話が鳴りました。

「もしもし、警察ですが」

「分かったんですか!?」

「はい…」

なぜか警察は少し黙り込むといきなり早口で叫ぶように言った。

「電話は貴方の二階からです!早く逃げなさい!今すぐその家から逃げなさい!」

頭の中が真っ白になり混乱しているAさんの耳に音が届きました。

二階から。

ギィイ…。

ドアが開く音がしたかと思うと…。

ズダダダダダダダダダダダダダダン!!

激しく転げ落ちるように階段から何か

降りて来る音が。

「ぎゃああああ!」

電話の向こうからは

Aさんの悲鳴と

甲高い女の笑い声が

していたそうです。

二階建ての家って

すごく怖いんですよ。

貴方の家は

大丈夫ですか?

ほら、二階から音、しませんか?

今住んでいる方は

ご用心を…。

怖い話投稿:ホラーテラー 瑠璃さん  

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