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短編2
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2階

ある家にベビーシッターがやってきた。

子供は二人、両親は用事のために出掛けた。

出掛ける際に両親はベビーシッターに

「最近、殺人鬼Mというヤツが出没している。用心して、何かあったらすぐに警察を呼んでくれ。明日の朝には戻る」

そう言って出ていった。

夕方になるまで何事もなく過ごしていたが、一本の電話が入った。

「はい、もしもし?」

「………………」

「どちら様ですか?」

「………………」

気味が悪いのでベビーシッターは電話を切った。

しかし、また電話はかかってきた。

「もしもし?」

「…………………」

「もう!何なのよ!」

「……………………」

また切る。

しかし、またかかってくる。

「…もしもし?」

「…………あァ……」

「誰よアンタ!警察に連絡するからね!」

そう言って勢いよく切る。それでも同じような電話がくるのでとうとう警察に連絡した。

警察は次かかってきたら逆探知で居場所を突き止めるとのこと。

ベビーシッターは安心して仕事に戻った。

不思議と電話は来なくなり、夜になった。

ベビーシッターは子供達を二階のベッドに寝かせ、一階に戻った。

するとまた電話がかかってきた。

「もしもし?」

「………………」

「またアンタね、警察に逆探知してもらってるからすぐに居場所わかるわよ?覚悟しなさい。」

「………………」

ガチャ。電話が切れた。

するとすぐに電話が来た。

「もしもし警察ですけど!!早く逃げてください!!そいつはあなたの家の二階からかけています!」

その直後、二階から血の付いた包丁を持った男が降りてきた。

「……俺は殺人鬼Mだ。上の二人の子供はすでに殺した。……次はお前の番だ。」

男はニヤリと笑った。

しかし、男の予想とは裏腹にベビーシッターは冷静だった。

「……残念ながら。殺人鬼Mはあなたじゃないわ……」

男の目にはベビーシッターの手にある血糊の包丁が映った。

その後、警察が来ると、その家には子供二人と見るも無惨なオトコの死体があった。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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