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短編2
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ドライブ

霊的なものは出てこないし、聞いた話なので若干自分の脚色も入ってます。

姉が大学生のときあるサークルに入っていたんだがその中でも仲の良かった男三人がある日深夜にドライブに行ったらしい。

一人は運転席、一人は助手席、もう一人は後ろの席を占領するかたちで前の二人の間から顔を出すカタチでしゃべっていた。

最初は盛り上がっていた車内も時間が経つにつれて落ち着いてきた。

他の二人が話し疲れたのか、助手席のやつは自分ばかり話していることに気がついた。

ひとつ話題が終わると沈黙。これが繰り返されるうち沈黙でいる時間が長くなった…。

そのうちあいずちばかりの他の二人と話す話題も尽きてきたため窓を流れる夜景を眺めるようになった。

深夜ともあり、車にただ座っているだけだとだんだんまぶたが重くなる。

眠たそうに景色を眺める自分が窓に映る。

次に気がついたのは数日後、病院のベッドの上だった。

包帯グルグル巻きの状態でなんとか顔を体を動かそうとしたが痛くて動かない。

相当なケガをしたらしい。

徐々に蘇る記憶。ドライブをしていたこと、途中でねむくなっておそらく寝てしまったこと。

多分事故したんだろう。居眠り運転か…?自分の状態を見る限りけっこうな事故だったんだろうか?

全て予測でしかないが状況を把握してゆく。

事故した瞬間をしらないのでイマイチ実感がない、なにしろ自分はその前に眠ってしまっているんだから…そのあとの記憶がない。

…いや、もうひとつ思い出した。

自分が窓を眺めながらねむりに落ちようとしていた瞬間、後ろの席から聞こえた言葉。

なぜか強烈に耳に残っている一言。

「危ない!!!」

そういえば他の二人は?

そんな疑問が浮かび、ベッドの脇で心配そうに自分を見ていた友人と目を合わせる。

友人「お前とA(運転手)わ運が良かったよ。 B(後ろに座っていた)はなぁ…事故の衝撃で体が半分にちぎれて、上半身はフロントガラス突き破って飛んでいってたらしい… 即死だったろうな。」

おそらくBの断末魔になったであろう言葉、助手席にいた彼の耳に一生残るだろう…

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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