※初投稿なので最初に読みにくい所があればすいません
『わあ…可愛いお人形さんっ!パパ有難うっ』
ある日、誕生日を迎えた女の子、メアリーにお父さんから誕生日プレゼントとして、透き通った青目の可愛らしいフランス人形がプレゼントされました。
一目でその人形を気に入った女の子
その人形に『エリザベス』と名付け、その日から友達と遊ぶのもそこそこにエリザベスと遊び始めた。
『メアリーは本当にエリザベスが好きなんだな』と父
『お姉ちゃんと妹みたいだわ』と母
『パパ、ママ、メアリー、エリザベスで4人家族よっ』
エリザベスを抱いたメアリーを真ん中に仲のよい家族は幸せそうに寄り合った。
気持ち、エリザベスも微笑んだように見えた
ある日。
『エリザベス、あなたは可愛いわ。でもお化粧をしたら女の子はもっと可愛くなるのよ。あなたにもしてあげるわね?』
ませてはいるが、まだ小学生6年生。化粧の仕方など分かるわけもなく母親の化粧品を内緒で使い、エリザベスに化粧を施したが
口紅ははみ出し、マスカラはエリザベスの透き通った青目に入りくすむ。
端から見ればそれは落書きのようだがメアリーは可愛いと言う
『エリザベス、お洋服も可愛いくしましょう。』
そう言うと裁縫道具を。
エリザベスの衣装を豪華にしようとフリルを縫いつけるが、時折エリザベスの本体、体の方まで刺さって、うまくいかず、指に刺してしまう。『痛いっ!』
メアリーはそう言うと裁縫を中断
『エリザベス、お洋服はいいわ。髪の毛を可愛くしましょう。』
鋏を持ち出し、ざんばらにエリザベスの美しい金髪を切り刻んでいく。
切り終わった後には野球少年のような髪型になっていた。
ここまで遊び尽くしたメアリー。
遊び飽き、どうみても可愛くなくなったエリザベス自身にやはり玩具、飽きてしまい、自室の隅の方へ追いやるように置くと遂には遊ばなくなってしまった。
『もう貴女はいらないわ』
それから数週間後の夜。
メアリーは夢を見た
『メアリー…私辛かったのよ?』
『痛かった。汚れていく自分の顔を想像したくなかった』
『でも貴女は遊んでくれた。それだけで耐えられた、寧ろ嬉しかったのよ?』
『なのに…いらない、だなんて酷いじゃない』
『家族って言ったわよね?私だけ独りは嫌よ』
『だから……』
明くる日。
メアリーは目を覚ました。
だが体が動かない。よく見たら自分が眠っているではないか。
『『わたし!?なぜ!?わたしはここよ!』』
パニックになっていると『自分』が起き上がる
そして人形に近付く。
『おはよう。』
エ リ ザ ベ ス
そう。あの夢の後、メアリーとエリザベスはエリザベスの強い念から入れ替わってしまったのです。
『私が貴女なら醜くなった貴女でもずっと愛してあげられるわ。』
『『いやっ!エリザベスごめんなさいっ、もどしてよぉっ』』
『ダメよ。それじゃ4人愛せな…あら、『ママ』が朝食に呼んでるわ。行ってくるわね?『エリザベス』学校が終わったら遊びましょう』
『『いやっ、いやあああああっ!!』』
-終-
怖い話投稿:ホラーテラー -MARON-さん
作者怖話