俺が小学校3、4年生の時の話です。
落ち着きのない俺は、授業中にもかかわらず窓の外をぼーっと眺めていました。
ふと屋上の方に目を向けると、明らかにこの世の者ではない女性が体をこちらに向けて、じーっと俺を見ている様子です。
目は長い黒髪で隠れており、俺は金縛りにあったようで視線を外すことができません。
(やばいな…)
そんなことを考えていると、後ろの席の友人が俺の肩をたたき、話かけてきました。
その瞬間、今まで体が動かなかったのが嘘のように金縛りが解けました。
俺は全く霊感とかはないのですが、そういうことに詳しい友人に最近、相談してみるとこう言われました。
『目が合ってたら、取り憑かれてたよ』
もしもあの時
後ろの席の友人が話しかけてくれなかったら、
俺は今頃、どうなっていたのでしょうか…
怖い話投稿:ホラーテラー 犬さん
作者怖話