ある病院に余命6ヶ月と診断された少女が入院していました。
その少女は決してその運命に卑屈になることなく、1日1日を狭い病院の中で生きていました。
ある日、少女の友達が二人、病室にお見舞いに来ました。
少女は特にその二人と仲が良かったので、少女の母親はその友達二人の間に少女を挟む様にして、一枚の写真を撮りました。
その1ヶ月後、少女は亡くなりました。
しかし母親は、一生懸命に生きた少女を想い、涙を流さずに少女を送り出そうと心に決めました。
少女の葬式の準備をしている時に、あの日に撮って現像に出た写真を思い出し、その写真を遺影に使おうと思いました。
しかし母親はその写真を見て驚きました。
写真の少女の顔がミイラの様に茶色く干からびた様に写っていたのです。
母親はその写真をある霊媒師の所へ持っていきました。
しかし霊媒師はその写真についてなかなか話をしてくれませんでした。
母親はしつこく何度も霊媒師に聞きました。
すると霊媒師は、やっと重い口を開いてこう言いました。
「残念ですが娘さんは…」
「地獄に堕ちました。」
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話