人間てのは怖いもんです。
色々なサイトや掲示板見てると様々な悪言やイタズラが目に、つきます。
人間は悪言やイタズラ、酷いことをするときは大抵、今の状況、状態に満足してないからだと思います。
自分が満足していたり、もしくは幸せであったりすると人は自然と優しくなったりするものです。
でもいじめや悪口は快楽や優越を味わいたいからという意見を持つような人もいますが、それは満足してない表れだと思います。
でもそういった人間は少ない訳ではありません。
そうすると人間の大半は幸せでは無いことになってしまいます。
つまり人間は無意識の内に今の状態を幸せと思わないことになります。
人は幸せを感じるときは解放されたときや今の状態、状況が良い方向に変わったときなどになります。
つまり人が常に幸せであるには常により良い方向に向かないといけないことになります。
例外には人は今の悪い状況、状態から回復したときです。
前置きが長くなりましたが、読んでいただければ幸いです。
私の町には呪われた木があって江戸時代から恐れられていて今でも、その木に触れてはいけないと言われています。
その木は江戸時代の時に、その土地の開拓者達の土地の奪い合いによって命を落とした開拓者の木なのだそうです。
その木の周りには今でも、まばらな土地しか無く周りの畑まで500メートルくらいの距離があります。
そしてその木の周りはフェンスがあって中に入ることが出来ないようになっています。
そこは地元の人にも有名で大人の人ですら近づこうとしません。
しかし最近クリスマスパーティーをしたときに地元の仲間とその木にイタズラをすることになり、カラオケに行った後みんなでその木に行くことになりました。
クリスマスパーティーのメンバーは20人ぐらいだったのですがその木にイタズラするという話になってからほとんどの人が帰ってしまいました。
夜だったので門限になったと帰ったり、用事をつけて帰った人はいましたが、一番の理由は、みんなが、あの木を恐れていたからだと思います。
残っていたのは私とYさんとAくんとMくんとGさんで後はM君の友達のSくん、で行くことになりました。
あの木までは、500メートルくらいの距離だったのでフェンスは、さほど高く見えなかったのですが近づいて見るとフェンスは4~5メートルぐらいあって、その木もかなり大きくフェンスの2倍ぐらいの高さがありました。
でも一番驚いたのは木は実は3本だったことです。
木が大きく見えたのは3本の木がうねりながら伸びていたからでした。
でもみんなは一人もしゃべったり興奮している様子がありませんでした。
多分、全員が辺りの空気に怯えていたからだと思います。
私にも喋る余裕は無かったので喋りませんでした。
するとMくんが「どうせ迷信なんだしサクッと入ろうぜ」といってフェンスに足をかけて登り始めました。
するとSくんも「女の子は待っててよ俺ら行ってくるから」と言って登り始め「あれK(私)は来ないのかよ?」と言ってきました。
最初私は女の子を待たせといて良いのかなと思ったので私はSくんには行かないと言い私は女の子達と入りませんでした。
中の様子は見えていたので私は中の様子を眺めていました。
Sくんは木の周りをずっとウロウロしていたのですがMくんは「俺の聖水を味わえ~」と言って小便をかけていました。
しかしSくんは「あれ?」と言って3本の木の真ん中を指差して何かを呟いています。
私が中の様子を見ていると女の子達が私に寒いと言ってきてきました。
確かに夜だったので3℃くらいの気温は女の子に寒いと思い女の子達を一番近くのファーストフード店に連れていきました。
私は正直「あいつらこんなんで、良いのかよ」と思いましたがとりあえず私ファーストフード店に連れて言ってから私は元のいた木の近くに行きました。
すると相変わらずあいつらの騒いでる声が聞こえてきたので張り倒してやろうかと思い、木に近づいて行きましたが、さっきとは違う光景になっていて私は唖然としました。
私が目にしたのはフェンスの周りを囲んでいる人達でした。
その人たちは二人を見ながら何かブツブツと呟いていました。
私はその異様な光景を見て驚きと恐怖でどうすればいいか分かりませんでした。
私はそのとき全員の後ろ姿しか見ていなかったのですが、その人達は全員、中にいるSくんとMくんをずっと見つめているようでした。
しばらくすると騒いでいたSくんとMくんはその人たちの方向を見るとさっきまでイキイキとしていた動きがピタリと止まりました。
そして二人は何も言わずすぐに木の裏のフェンスに走って登り始めました。
それと同時にその二人を見ていた人達はその二人を追うように裏のフェンスにすごいスピードで回っていきました。
そして2つの黒い物体はフェンスから降りてすぐさま走り出しその木から遠ざかって行きました。
私は二人のことぼーっと見ていて周りのことを見ていなかったのです。
気がついた時には、さっきフェンスの外にいた人達が私の周りを囲んでいました。
最初は暗闇で周りがよく見えなかったのですがその人達の表情が見えてきました。
その表情は無表情だったのですが表情の裏には、とてつもない憎悪が感じられその表情を見た瞬間恐ろしさのあまり身動きが、とれませんでした。
一番恐ろしかったのは全員の目が全員ギョロギョロと動いていたからでした。
そしてしばらくするとその人達は同時に二人の行った方向に走って行きました。
私は我にかえり、とりあえずAくんと女の子達がいるファーストフード店に向かいました。
しかしそこにはAくんと女の子達はいませんでした、でもその代わりにMくんとSくんがそこにはいました。
その二人の所へ行くと二人はぼーっとしていたのですが、私が来たと分かるとSくんが喋り出しました。
続く
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話