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短編2
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背骨

自分が体験した唯一の恐怖体験談です。

4~5年位前の事なので具体的な場面は覚えていませんが、20時頃、自分と妻、義理の妹夫婦の4人で車に乗っていた時の話です。

義弟家の近所を車で走っていて僕は左後部座席に乗って外を眺めていました。大通りを抜け、クネクネと裏道をはしり、街頭が少ない住宅街を走っていました。住宅街といってもちきんと区画整理されたような場所ではなく、車一台がようやく通れるぐらいのクネクネした道でした。

そのせいか、時速は30km位だったかと思います。

細々と変わる民間、風景をボーっと眺めていました。

ボーっと…。

…ふと、玄関前にある胸の高さ位の小さな門(柵?)に人が家のほうを向いて立っていました。

(道とその門との間は1メトール位かな)

見たのは時間にして1~2秒程度でしたが、通り過ぎた直後、いわれのない違和感に教われました。

紺色っぽいジャンバーに作業ズボン。頭にはタオルをほっかむりにして。

一見どこにでもいるような、仕事後のきたねぇおさっさん。

でも一つだけ違った…そのおさっんはお辞儀をしてた。確かにお辞儀をしてた…。腰からではなく、背骨中間くらいからクッキリ90度のお辞儀を。

…明らかに異様なお辞儀。不自然な所から曲がる体。ハッキリと見ました。

この時、霊的というよりビックリ人間的なものを見たと思っていためすぐさま義弟に

「すげぇ~!○○君、今の見た?玄関前でおっさんがありえん角度でお辞儀してたw!」

一瞬だけ車内の時間が止まった感じがしました。

すると義弟が

「…○○さん、見ちゃいました?」と。

よくよく話を聞くと、義弟の近所では、よくほっかむりのおっさんが目撃されるそうで、おっさんがお辞儀をしていた家は昔一家惨殺があった場所だそうで、そのおっさんはその家の主だそうです…

その話を聞いてから一気に背筋が凍りました…

初めて幽霊をハッキリ見てしまいました…

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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