【重要なお知らせ】「怖話」サービス終了のご案内

中編3
  • 表示切替
  • 使い方

黄色い傘

またまた、ビビりの福岡県民から贈る不可解な出来事を贈ります。

前回の投稿で改行のし過ぎで読みにくいと指摘を受けましたので改行少なめで投稿いたします。読みにくい点があるかとは思いますがご了承下さい。

この話をすると、俺の正体がわかるかもしれません…。地元じゃ有名な話です。

学生時代の話です。

その日は、バイトを終えた後に祖母の家に向かいました。

外は大雨でした。向かったのには理由があって祖母の住む家の裏手に小さい川が流れています。

その川は、ある一級河川上流へ流れこむ小さな川なのですが雨が降ると水嵩が増します。

増した水は、祖母の家へ流れこみます。

だから、床下浸水などしないように準備が万全か確認しに行きました。祖母の家に着いたのは、夜の10時過ぎでした。

祖母の家に着いて裏手に行くと、準備は万全でした。

ということで、祖母の家に寄ろうとすると家の明かりがついていなかったので もう寝たんだと思い傘もさしていなかった俺はバタバタと車に乗り込み家に帰りました。

俺の家から祖母の家まで車で5分くらい。すごく近くに住んでいるのですが川にかかる橋を通らなければなりません。

夜も遅く、見たいテレビがあったこともあり田舎道を60㌔という猛スピードで帰っていました。

橋の手前の道路を右折して、橋へ突入したときに橋の終わりあたりに1つの明かりが。

最初はバイクかと思ったのですが、バイクではなく雨の中傘をさして懐中電灯で橋から身を乗り出して橋の下を懐中電灯で照らす人がいました。

明らかに不自然な光景に息を飲んだのですが、それより不自然なことがあった。

その横に黄色い傘をさした子供が立っていました。車のスピードは不自然な光景を見たくない為に80㌔に加速。

そして、黄色い傘をもつ子供と懐中電灯を持つ人の横を速いスピードで通過する際に運転席側から見えたもの…

懐中電灯を持つ人と、黄色の傘を持つ子供が橋の右側にいたのにいつの間にかいなくなっており…あれ?と思った瞬間。

バキッ!ゴトゴトッ!

『うわ!まじかよ!』

慌てて車を止めようと急ブレーキすると道路と橋の繋ぎの鉄板でスリップ。

左側の歩道に後輪が接触し右にむいてスリップした車が左をむいた。軽自動車のムーブ(ターボ)の4WDだったのでカウンターあてたが時に遅し。

民家のブロックに追突。

ブロックが民家の庭に植えてある木を薙ぎ倒し民家の手前で止まった。

…気付くと、頭がガンガンするが無傷だった。シートベルトしていなかったのに…

はっ!

ふと我に帰る。さっき何かに乗り上げてブレーキをかけスリップした。絶対誰かをひいた。

そして雨の中、車から這い出て橋の方を見ると誰もいない。

でも黄色の傘が落ちていた…

そこに近所の市営の集合アパートから人がたくさん出てきた。80㌔でブロック塀に突っ込めば、物凄い音がしますからね…

集まる人の隙間から、傘を拾う赤いランドセルの女の子が見えたとき気を失った。

そのあと、警察と救急車が到着した。意識朦朧で、ワゴンの警察車両に乗り簡単な聴取が始まった。

警察に事情を話したら飲酒の検査が始まった。明らかに信じていなかった。

警察の人が80㌔で突っ込めばシートベルトしていなければ普通は重傷か死んでると言ってました。

結局、懐中電灯の人や黄色の傘の子供はわかりませんでしたが命が助かったのは幸いでした。

数日後、オークション会場にいた俺はとりあえず廃車になった車の代わりを探していた。

なんの車でも良かっので、とりあえずシビックを12万で買った。(EG6)昔から欲しかったし格安で手に入ったしラッキーと家で洗車しハッチバック(トランク)を開けると小さい黄色い傘が入っていました。

しかも、折れて。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

Concrete
コメント怖い
0
1
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ